(2)薬物療法
①5アミノサリチル酸製剤
・サラゾピリン(スルファピリジン)
スルファピリジン(SP)とアミノサリチル酸(5-ASA)を
アゾ結合したもの。
それ自体に薬剤活性はない。
大腸で腸内細菌によりアゾ結合が分解され炎症を抑える。
副作用~肝障害、無精子症、アレルギー(ジンマシン、痒み)
、嘔吐、下痢、日光過敏、尿がオレンジ色になる。
貧血などの造血障害を起こす事があるが、比較的安定した薬。
男性不妊の原因になるが、3ヶ月ほどで正常化
・ペンタサ(メサラジン)
サラゾピリンの5-ASA成分をセルロース幕に包み徐放性
(内容成分が徐々に放出されて効果が持続するように作られること)にし、
小腸上部から直腸まで薬剤が分布するよう工夫されている。
小腸病変に有効~SPを含まないので、副作用は少ない。
副作用~にきび、腹痛、下痢、吐き気、肝機能異常、腎障害
②プレドニゾロン(副腎皮質ホルモン)
抗炎症作用(5-アミノサリチル酸製剤に比べ有効性が高い)
長期投与~副作用~満月様顔貌、骨粗しょう症、高血糖、多毛、
易感染性、白内障
症状悪化の場合に使用するが、出来るだけ早く止める。
③免疫抑制剤(イムラン、6MP)
ステロイドの副作用が強く出現した場合、
その減量、離脱を要する場合、他の薬剤が無効の場合み用いる。
効果発現まで約3ヶ月~即効性なし。
骨髄抑制、発がん性の可能性あり。長期投与厳重観察
④抗サイトカイン療法
活動期にTNF-αが多く出来る。~抗TNF-α(インフリキシマブ、
レミケード)はTNF-αを中和
するので、病気の状態を改善する。
アメリカ~1998年使用開始。従来無効とされた中等症から重症、
腸管皮膚ろうを合併する場合にも有効
副作用~脱髄疾患、免疫力が極端に抑制~感染症(結核)、
悪性腫瘍(リンパ腫)
抗IL-6レセプター抗体などの新薬の開発進行中
