③クローン病の術式
・消化管の病変に対して
a、腸管の切除範囲
切除範囲が広いほうが再発率が低、と言われてきたが、
現在は否定されている。
短超症候群(短すぎて、超が機能せず、栄養は全て点滴)
になる場合も。~約200cm以上必要
小範囲切除と狭窄形成術を組み合わせるのが主流。
病変範囲は、術前検査、術中の視診、触診で決定できる。
~病変終了部位で切除(著者の病院において)
b, 狭窄形成術
狭窄部位を広げる手術~切除しないこの方法を第一とすべし。
・Heineke-Mickulicz型~短い部位
・Finny型~長い部位
c, 肛門病変に対して
腸管病変が悪化すれば、肛門病変も悪化する。
再発しやすく複雑なものが多い。
肛門括約筋を2箇所以上損傷すると、括約筋機能障害を生ずる。
④クローン病の術後合併症
⑤クローン病の術後経過
術後5年で23%再手術(当院)
⑥クローン病術後の治療計画
経静脈栄養、成分栄養療法、薬物療法で経過観察し、改善しない場合は手術
術後~夜間に経鼻的に1500Kcalのエレンタール、昼は軽食、1~2袋のエレンタール、夜は脂肪制限食
魚食(肉はダメ)
穿孔型で術後に栄養療法を行わなかった群の5年累積再手術率は42%で、不良であった。
⑦おわりに
クローン病では典型的な術法はない。医師と患者と十分に話し合うこと。
