14、クローン病の食事指導はなぜ必要か
(1)クローン病における栄養学的諸問題
①体重減少~食欲減退、下痢、出血、小腸切除による吸収不足、
狭窄による食欲不振、腸内細菌異常繁殖による消化吸収障害、
乳糖分解酵素機能低下による~乳糖分解不良。
②ビタミンB12欠乏~回腸末端部の炎症によって、ビタミン12が
吸収できなくなる。~貧血、神経症
③胆汁酸性下痢~胆汁が吸収される回腸末端部の炎症は、
胆汁が吸収されず、大腸に流れ込む。~下痢発生。
④尿管、腎結石~蓚酸が尿中に排出されすぎると、
腎臓や尿路に蓚酸結晶が出来、
腎結石や尿管結石の原因となる。
腸管の蓚酸はカルシウムと結合し、
吸収されないようになっている。
脂肪の吸収障害があり脂肪が残っていると
腸管内のカルシウムと結合し蓚酸が孤立し、
大腸から吸収される。
⑤骨粗しょう症~乳製品の制限、脂肪の吸収障害のため、
ビタミンDやカルシウムがが不足するので、
発生することがある。
副腎皮質ホルモン投与中は特に要注意
⑥貧血~活動期には腸管の潰瘍やびらんから出血がおこり、
炎症で発生したサイトカインが赤血球の合成を抑制する。
徐々に鉄欠乏性貧血が進行。
