現在の我々の食事は不自然で、まったくひどいものである。この食事が、ガン、心臓病、糖尿病などの現代病を生んでいる。現代の食事は我々が気づかないうちに以前とまったく違がったものになってしまっている。
ビタミン、ミネラルの不足が目立つ。特にカルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEの不足はひどい。これは、典型的な若死にのデータである。これら栄養素の不足は、調査対象者の生活水準とはまったく無関係である。
現代の医師は栄養素の知識を全く持っていない。このため間違った食事を与えられ、病気が治らなかったり、治りが遅れたりするケースが多い。
従来の医学は、食事と病気の関連という栄養の根本問題をまったく無視してきた片目の医学だった。アメリカの医大で栄養のコースを必修項目にしている大学はわずか4%に過ぎない。医師の再教育が必要だ。このような単純な事に気づかなかったのは20世紀の医学を特有のひとつの思考回路、偏った思考回路が支配した為である。それは、一言で言うと、病菌退治の思考回路だった。その結果は栄養知らずの医師ばかりを生んだ。しかも、その片目性に気づかず、それが医学の全てだと考える風潮を世間に浸透させた。現代病は現代医学では治らない。これが、現代医学の最大の弱点である。
ガン、心臓病、脳卒中、などの病気は、現代の間違った食生活が原因になって起こる食源病である。この間違った食生活を改めなければ、いくら病院が増えても問題を根本的に解決することはない。
現代医学は薬に偏った栄養軽視の医学である。病気を治す根本は薬ではなく、体の持っている本来の修復力である。これを高めるのに最も大切なことは食物に含まれている栄養素であり、栄養の知識を持った医学に急いで変える必要がある。
人の体は、それを構成している一つ一つの細胞が正常なバランスをとっていれば、病気にならない。また、細胞を正常に働かせるようにすれば、病気は治る。細胞に栄養を与えることが、これからの新しい医学である。
森山晃嗣著
<アメリカはなぜ「ガン」が減少したか>
1977年『アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書』(マクガバンレポート)より抜粋
染井吉野
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