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□ ミネラルと健康 [3]


  ミネラルってなに?

私たちにとって、ミネラルウオータは身近な商品ですが、それではミネラルとはどの
様なものでしょうか。物質をそれ以上分解できない最小単位を元素と言いますが、
その種類は100程あまりです。その内炭素、窒素、水素、酸素は単独では水中で電
気を帯びずづらく、また、相互に結合(化合)して大きな分子(高分子有機化合物)に
なり、生物を形作る素材となります。一方これら以外の元素の多くは、自然界で単独
で安定的でまた、相互に結合して大きな分子を作ることもありません。鉄、銅、金、銀
などもミネラルで、鉱物のことです。化学では無機物または金属と呼ばれますが、
なぜか、健康を論ずる時「ミネラル」と呼ばれることが多いようです。

 ■ネラルの特質

ミネラルは元素ですから、壊れることはありませんが、生体内で合成できないので飲
み水等の自然からと、食べ物から取り入れる必要があります。

ミネラルはその他の栄養素(たんぱく質等の他の五大栄養素)とのバランスまたはそ
の個体の状況によって、その吸収量は大きく異なります。更に、体内に吸収されても
細胞内に適正量が吸収されない場合があります。従って、ミネラルの食物からの所要
量は勿論、体内の適正量を正確に決めることは難しくなります。

ミネラルは、体内に占める量は極微量でも不足すると生命は維持できないことにな
ります。

多くの場合ミネラルは複数で、或いはビタミンなど他の栄養素と共同して機能してい
ます。そして、必要量は相互有機的であると考えられますので、生体内でのミネラル
相互のバランスが何より大切です。骨を丈夫にする為カルシウムを多く含んだ牛乳
を多く飲んだだけではあまり効果はない、と言うことです。(ミネラルの拮抗作用)

ある特定のミネラルを過剰に摂取すると、アレルギーまたは中毒をおこすことがありま
す。従って、 通常は総合ミネラルを適量摂取し特定のミネラルを摂取するときは過
剰にならないように注意が必要です。

  ミネラルの働き

  酵素を活性化します。(注)

  細胞内でのエネルギーの発生、たんぱく質や脂肪などの体に必要な物質の合成
  を促進する触媒として働く酵素を活性化します。このことは

   免疫細胞を含むすべての細胞を活性化させることを意味します。

   酵素の働きで遺伝子(DAN)の機能の発現を促すことを意味します。

  ビタミンを活性化します。ミネラルがなければビタミンは働きません。

  人体はHp7.3の弱アルカリ性の時、健康を維持できます。酸性に傾いた人体を
   アルカリ性側に戻します。

  細胞の浸透圧作用を保持、調整します。細胞内に栄養を入れ不要物を排出する
  為に必要な機能します。

  神経細胞や筋肉細胞に電気的な興奮を伝えることで、情報を伝えたり筋肉を動
  かします。

  ホルモンの分泌や細胞の増殖に必要です。

  骨、歯等の構成素材となります。

  (注) 近年、酵素とミネラルとのメカニズムが明らかにされつつあります。なぜ、
      極端に微量であっても健康を維持できないか、また、一つのミネラルでは
      機能せず複数の総合的なミネラルが必要であることが明らかになるで
      しょう。このことはミネルは現在の普通の食事を摂っていれば不足する
      ことはない、と考えている人々に訂正をせまることになりそうです。

    

■  酵素ってな~に?

   コップの水に錆びていない釘を入れると、水が茶色に濁るほど錆びるのに5日ほどかかります。同じ実
   験で釘を入れた後、すぐにまたは同時にある粉のようなものを入れたところ、すぐにあるいは、数分で、
   あるいは、数時間で、つまり、前の実験より短時間で水が濁るほど釘が錆びたとします。そして、コップ
   に入れた粉が入れる前と変化(化学的に)がないことが確かめられたとします。この時、この粉(物質)を
   「触媒」と言います。生物(生体)内にあるこのような触媒作用をもった物質を

「酵素(エンザイム)」

   と言います。

     酵素は有機化合物であるたんぱく質ですが、数千から数百万個の多くの元素(高分子)で構成されて
     います。人には現在5000種ほどの酵素が見つかっていますが、そのうちの三分の一は1個~数個の
     ミネラルを含みます。その反応速度は非常に高く、また、ある1種類(まれには少数)の化学反応にだけ
     しか作用しない特徴があります。 人では、36℃~40℃の範囲以外の温度では、急速にその反応速度
     が低くなります。

     触媒は白金や酸化鉄のような金属化合物が多く、有機化合物の場合でも少ない元素(低分子)で構成
     されています。酵素と比較すると反応速度は低く、複数種類の化学反応に作用することができます。
     多くは加熱加圧下で作用します。

     酵素の能力(反応速度)

     唾液に含まれるアミラーゼと言う消化酵素は澱粉を溶かします。その能力は澱粉5トンを1gのアミラーゼ
     は5分で溶かします。胃の中にあるペプシンと言う消化酵素は、たんぱく質を消化しますが、その能力は
     1gで牛乳2000リットル(大瓶ペットボトル1000本分)のたんぱく質を15分で溶かします。これらの消化
     酵素はミネラルが含まれています。

     生物の進化の過程は、酵素の創造過程である。生命の誕生過程を想像してみます。

1、大気中で雷などのある条件下で、窒素 酸素 二酸化酸素水(水蒸気)などを原材料としてアンモニ
  ア・メタンなどを簡単な有機物がつくられ、これらを材料としてアミノ酸等が作られた。

2、これらのアミノ酸等が(アミノ酸は隕石の中からも多数見つかっているので宇宙からの物もあったと考
  えられる)海に落下して海中火山のエネルギーを利用して、たんぱく質等が合成された。

3、この中から自己複製するたんぱく質が表れ、つぎにより確かに自己複製するDNA、RNAがあわら
  れつぎに外界と自己を区別する幕(脂質)が形成され次第に生物として形付けられた。

4、この海中での合成反応は、金属(ミネラル)が触媒として使われた。(現在人が利用している触媒の
  多くは金属化合物である。)

5、簡単な初期のたんぱく質やDNAは金属を触媒として作られたが、次第に複雑なものを作るために
  触媒の働きをもつたんぱく質、つまり酵素が作られた。生物の「進化」は、生体内では新しい生体物
  質の合成或いは分解が可能になったことを意味するから、これらの反応に必要な酵素も新しく作ら
  れなければならない。その意味で、「進化の過程は酵素の創造過程」とも言える。

  <参 考>

  酵素は遺伝子(DNA)の合成にも必要であり、また、酵素は遺伝子の指令によって作られます。
  これは、「卵が先か鶏が先か」のお話です。近年、遺伝子情報を伝達したり、アミノ酸などの生体
  物質原料を運搬するRNAが酵素の働きもすることが解かってきました。従って、生命発生の初期
  には、たんぱく質でもなくDNAでもなく、RNAが最初に合成されたのであろう、と言う説が出てき
  ました。一方、生命の発生は、海ではなく地中ではないかと言って、地中を探索する学者もいる
  らしいのです。(ラジオ情報)痕跡のない時代を想像するのですから、「講釈師、見てきたような
  嘘を言い」の感は免れないようです。しかし、金属(ミネラル)が初期では直接触媒として次に
  酵素の中に含まれて、生物の構成物質を作るのに欠かせないものであったことは確かなようです。                    

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