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「記者の目」 <野島流ミネラル療法は西洋医学の限界点を越えるか>
○…西洋医学はけがや傷を活せても生活習慣病は治せない-。最近書店にズラリと並んでいる統合医
療や免疫療法を扱った書物に書かれている内容の最大公約数を取るとこんな表現になるのだろうか。
記者がこの世界に入るずっと前、同窓の医師とラウンドしながら聞かされた話を思い出す。「オレも
糖尿だけれど、医者は薬など飲まないよ。食事とか運動で少しずつ正常に戻していく。それがいちばん」。
当時はやり過ごしていたが、件の書物にもこの手の話がたくさん出てくる。
○…そんな中でも、自らは一切の薬を使わずに、医薬服用中の患者にその服用の指導もしながらミネラル栄養治療をして、
がんや生活習慣病を次々と治すことで注目の野島クリニックに、院長の野島尚武氏を訪ねた。超多忙な野島院長を、
ようやくつかまえた格好だ。「西洋医学は、血糖値が上がれば下げる、血圧が高いなら下げる、頭痛がするなら痛み止めという対症療法。
単に個々の症状に対処するだけでその原因を潰さないから、いったん症状が緩和されてもまたすぐに再発してしまう。
だから生活習慣病には対応できない」とする野島院長は、西洋医学によって「成す術なし」と宣告されたがん患者から糖尿病・高血圧症患者、
アトピーや花粉症などアレルギー患者まで、完治させた症例を何千と持っている。当然医薬品は漸減し要らなくなる。
野島院長は、「西洋医学が見落としている諸病の原因は鉱物ミネラルの欠乏」にあると言う。「人ぷんや堆肥などの有機肥料を使用していた時代は
土壌に微量元素ミネラルが合理的に循環していたが、化学肥料や、殺虫剤・殺菌剤・除草剤・植物成長剤・殺鼠剤など多くの農薬が使われるようになって、
体内にたっぷりとミネラルを合んだ微生物が殺されてしまった。また保護された作物はただ成長するだけで生き残るための遺伝子を作動させてない。
そんな土地で収穫された農作物は、栄養バランスに配慮して毎日30品目を食べてもダメ。農業が変わったことで、
私たちは体内に必要なミネラルを摂取できなくなってしまった」のである。なるほど納得できる説明だ。
○…野島理論に賛同したNPO「現代病を考える会」が、全国の農業を無機農法から従来の有機農法に回帰させる活動を展開している。
理事の川田紀陽子氏は、「食糧確保のために農業技術を最優先した結果、人類は先進国に生活習慣病を蔓延させる原因を作ってしまった。
農業をあるべき姿に正すことが今を生きる私たちの責任だ」と語る。しかしながら、これは時間のかかる作業であろう。
この農業ルネサンスを待つ間の対応策として、野島院長は花尚岩から採取された鉱物ミネラルをイオン水に溶かして患者に処方している。
その結果、西洋医学では見放された重篤な症状が次々と改善されているのだ。
「病気を活さなくてもいいという医師がたくさんいる。というより、がんも糖尿病も高血圧症も治せないのです。
患者側は、活せない病医院に行くという無駄なことをやめればいい」
と語る野島院長だが、やはり同業者からは距離を置かれている。野島理論には科学的根拠がないと相手にされないのだ。
しかし、ミネラル療法で治癒する再現性が疾病ごとに検証されており、やがてその治療実績は無視できなくなるのではないか。
この事実は、これからの世界の医療にとって重要な意味を持つ。医療費膨張に歯止めをかけられる可能性があるからだ。
医師の世界には、「外科医の切りたがり、内科医の飲ませたがり」という言葉があるそうだ。
病気の根本原因を追求することもなく繰り返される場当たり的な検査・手術・薬が減っていけば、トータルの医療費も減っていくのではないか。
○…思えば西洋医学は、戦争の絶えなかった20世紀に主流となったもの。そこでは、病気の根源的な治療よりも、
けがやそれに伴う感染症に対処することが優先された。外傷に対する外科的処置と、ばい菌に対する抗生剤。
この2点のみによって西洋医学は花形になった歴史を持つ。臓器や部位ごとに細かく専門が分けられた現代医療においては、
それぞれの医師は、自分の専門であるごくごく狭い分野だけを扱うにとどまり、患者を統合的に診ることが不得手である。
「西洋医学がダメだと言っているのではなく、患者側がうまく使い分ける必要があるということではないでしょうか」
と語る野島院長には、確固たる信念があった。「医師の仕事は、ただ病気の患者を治すこと」である。(山)
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