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統合医療について

「統合医療」と言う言葉が多用されて、混乱しているようにみえます。ここでは、その提唱者であり指導者であるアンドルー・ワイルの考えをその著書の訳者である上野圭一の著書に基づき、まとめました。

■ 統合医療とは

現代西洋医療(以下アロパシーと言う)と補完代替医療(以下CAMと言う)のそれぞれの利点を補う統合した医療(integrative medicine)のこと。アロパシー以外の医療を再評価し「CAM」の概念を確立したアンドルー・ワイルによって提唱された。現在、彼を中心に世界的規模で推進されている。単なる両者の医療技術の寄せ集めではなく医療の哲学的統合を視野に入れた新しい医学体系の創造を目指している。そのポイントは

①健康とは全体であり、動的平衡状態であること。
②自然治癒力の存在
③身体は心身相関であること
④CAMは科学的に再評価されるべきこと。ただし、この科学は量子力学を視野に入れたものであるべきだが、必ずしも実態的に解明されることを必要とせず、統計的に有効であることが検証されればよい。

■ ワイルが実施しているアリゾナ大学のプログラム概観(1996年)

①現代西洋医学の内側に統合医療モデルを構築する。
②新しい医療教育モデルを構築して、他の医学校に提供する。
③医師、薬剤師、看護師などに統合医療の理論と臨床を教育する
④医師をはじめとする医療関係者に、彼ら自身の健康と治癒を体現させる。
⑤臨床教育・研究と患者サポートをかねた「統合医療クリニック」を開設する。
⑥統合医療の理論と方法の研究を深める。
⑦21世紀の医療に相応しいリーダーを養成し、この運動を全国に拡大する

■ ワイルが描く近未来の医療

①救命救急施設を除いて、病院は治療の場ではなく、温泉保養地のようなところになる。
②患者はそこで健康的な生活の原理を学び、医師への依存は減少する
③治療は治癒系を助けるテクノロジーが利用される。医師と患者は同じ目的に向かって進む
  パートナーになる。

■ ホリスティック医療との相違

統合医療のめざす医療は理念的にはホリスティック医療と一致しますが、ワイルは現状のホリスティック医療を次のように批判しています。

①確固とした原理と方法に基づく医学体系がない。
②CAMを無批判に取り入れる一方、アロパシーの利点を認めず単純に拒否する傾向がある。
③従って、現在の医学、医療を変革する力になりえない

このような観点から、ワイルは統合医療を提唱しました。

■ 日本の場合

1、日本におけるCAMとアロパシーの統合の動きを時系列で記載します。

  ①1983年明治鍼灸大学が設立され、90年代に「中西医結合」が掲げられた。
  ②1987年日本ホリスティック医学協会設立。(会長 帯津良一)
  ③2000年「日本統合医療学会」設立(会長渥美和彦) 
  ④2003年東京女史医科大学付属青山自然医療研究所クリニック設立
  ⑤2005年東京女史医科大学・大学院に「統合医科学育成コース」が設立される。

2、「日本統合医療学会」の当面の目標(同学会のホームページより)

  ①国立統合医療センターの設立
  ②大学医学部における統合医療学科、学部の設置や統合医療大学の開設
  ③ 統合医療における調査、研究の推進

対抗文化の背景がないこと、国民に健康に対する自己責任意識が低いことから、このような医療者側からの動きを支える力が弱いので、構想を推進するのは難しいように思えます。しかし、高齢化社会を向かえ、医療費削減圧力は、政府の側から強まると予想されますので、この方面から、統合医療による医療改革が実現する様に思えます。

■ 超ミネラル水との関係

「超ミネラル水」はすでに延べ10万人以上の方に利用されています。その健康食品としての効果が多くの人々に認められている証です。これからも益々このような方が増え、CAMとしての位置を確立して統合医療実現に貢献することが期待されます。

                                                                         
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