超ミネラル水ショップ   読書ノート   クローン病 ジョアン・ゴメス著 2007年 初版                              
                 
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クローン病  ジョアン・ゴメス著 2007年 310p

<序>クローン病ってどんな病気
・生活が現代化した「文明病」といえる。
・1930年代まで名前さえない稀な病気であった。
・発展途上国では今でも稀な病気
・北アメリカの都市、西ヨーロッパ、オーストラリアに特に多い。
・アイスランド、ノルウェーのような人口密度が低い国では稀

1、クローン病はどうやって発見されたの?
・70ほど前に同定される
・BC600年ギリシャの医師アスクレピオス~絶食、食事療法、休憩 で治した。
・1769年ジョヴァンニ・モルガーニ~全身を衰弱させる慢性疾患を報告~
 クローン病との初の報告
・1913年ダルズィールは患者の報告をする
・1903年ブリル・クローン 小腸の手術を行う 「限局性回腸炎」と命名
・1960年代 発熱、下痢を起こす炎症が消化管のどこでも突然出現することが判明~
 「クローン病」と命名

2、炎症性腸疾患(IBD)について

IBS~過敏症腸症候群

IGD~クローン病と潰瘍性大腸炎の総称=クローン病のほうが深刻~がんにもなりやすい。

3、どうしてクローン病ってそんなに大変なの?

1930年~1970年:2倍  1970年~今日:3倍 に増加

1976年 患者登録開始 128名 、 1994年 11337人、 2002年 22010人、2006年 25670人~医療受給者証受付件数  実際はもっと多い

・痛みと下痢 最悪は死ぬ

・数年かけて良化悪化を繰り返し慢性化する

・発祥しやすい年齢は10~40代半ば。20代半ばでピーク。

・数年前までは10歳以下、60歳以上での発祥はなかったが、現在では珍しくなくなった。

・原因不明  西欧化した国に多い。貧富の差に無関係 。美食の人に多い。上下水道システムに無関係(1999年に提唱)

・子供に発症した場合~背が低く、性的未熟が多い

・治療法は多くあるが、完全なものはない

・生活スタイルの改善が必要

4、そこで本書の出番です。

・早期発見が必須

・どのような治療を受けるかは患者が決めること

・第一章~消化器官が正常なときの働きと、クローン病が邪魔するときの働き

 第二章、三章~危険因子とクローン病特有の病状と徴候について。

・第4章、五章~壮年層、青年層にどのような影響を与えるか

・第六章~消化器以外での症状~皮膚の炎症、関節炎、貧血等

・第七章~検査について

・第八章、九章、10章~薬物療法、手術、術後が身体に及ぼす影響。イレオストミー(小腸のストーマー)、コロストミー(大腸のストーマー)

              アドヴァイス。

・第十一章~十三章~食事について。

・第十四章~精神、感情的側面

・第十五章~クローン病の研究 治療法の研究

多くの例証が希望を与える。

第一章~消化の仕組み~クローン病は栄養分の吸収を阻害する他、消化や排泄も損なう

1、消化管~脳と自律神経によって支配される。

       クローン博士はクローン病が回腸の末端部分数インチの部分に起こると考えていたが、

      1960年代に炎症の断片が消化管のどこでも起こることが発見された。~どの部分に起こったかによって身体への影響が異なる。

①口~唾液量~1.14L(一日) プチアリン(でんぷん分解酵素)

②食道~蠕動~食物をもみながら移動させる~全ての消化管に備わっている。食道と腸で顕著

③胃~・食物貯蔵庫、

     ・消化液分泌、幽門(逆流を防ぐ) 十二指腸で胆汁が分泌される(強いアルカリで胃酸を中和)

     ・胃液の構成物質である「内因子」を分泌する。B12の吸収に必要。不足すると悪性貧血になる。

     ・食物と胃液をかき混ぜる~ビジュウ(ミルク状の半流動体)

     ・ビジュウを小腸に送る

     ・神経情報が胃と小腸から出されている~ビジュウがまだ強い酸である、等

     ・胃反射の働き。 胃小腸反射(胃から小腸への働き) 胃腸反射(腸から胃への反射) 胃大腸反射(胃から大腸への反射)

                (例)食後お腹がぐるぐる動く 

<例証1>ローナ

典型的なクローン病 22歳まで基本的投与でやり過ごす。28歳でひりひりとした痛みを伴う咳がでる。食堂におびただしい潰瘍と炎症 食道の壁が腫れることによる

狭窄が認められる。 プジーを差し入れ、管状路や閉塞部位を拡張。食物を飲み込むことができるようになった。薬物療法も適切であった為、長期にわたる緩解期に入ることができた。

④小腸

十二指腸~約25cm 胆管を通ってくる消化液や胆汁(脂肪の消化)を受け取る。

空腸~センドウが活発。消化が活発に行われるところ。

回腸~クローンの最も侵される。ビジュウから栄養素を吸収し血液に送り込む。

     数百gの炭水化物、50~100gのアミノ酸、50~100gの科学イオン(Fe,Ca,Mg) ビタミン  7~8Lno水

からなる。結腸、大腸に比べて狭い管。食物が通過する時間~3から5時間

小腸内部の細胞は短命~5日~7日程度

⑤大腸

「回腸の連結部」で回腸は終わる。

水分が少なくなったジジュウを何時ごろ、どの位の割合で送るかを調整

盲腸は大腸の始まりを示す。

虫垂は盲腸から少し飛び出た腸の行き止まり。

次に結腸が始まる。吸収の結腸。100mlの排泄物を残すだけ

            蓄える結腸 粘液を分泌して固まった排泄物を滑りやすく、また、適度のやわらかさにする。

次に直腸が始まり、~自分の意思で動かせる

肛門で終わる。~自分の意思で動かせる

⑥感情の働き

感情は消化管に大きな影響を与える。

クローン病が心身や感情に及ぼす影響

第2章 あなたは大丈夫? -クローン病になる背景

原因を特定できない~多くの因子が関係している

※疫学~地域、職域などの多数集団を対象とし、疾病や健康状態について、その原因や発生条件を統計的に明らかにする学問

近年欧米でクローン病が増えているのは、生活習慣と関係している。

西欧化している発展途上国で、増加している~ニュージーランド、南アフリカ、アメリカの黒人層  で明確

①都会化田舎か~統計が取られた全ヨーロッパ、アメリカでは、地方より都会が多い

②食事~地中海料理、菜食、基本的なアメリカ人の料理、フランス料理について、はっきりしない。

③砂糖~クローン病患者は平均より砂糖が多い。バーミンガム~150% テルアヴィヴ~120% デュッセルドルフ~110%  マンチェスター~40%  多かった。

     砂糖が、原因か結果かはわからない。

④果物と野菜

患者は健康な人より、果物、野菜摂取量は少ない。

25%が1単位もしくはそれ以下の量しか摂っていない。~1日5単位のガイドラインに達していない。

※これは原因である、としているが、砂糖は因果関係がわからない、としている。おそらく、原因ではないか?

⑤満腹食事

でんぷん質の食事が多い(ジャガイモ、パスタ、パン、クッキー、朝食用シリアル、コーンフレーク)

コーンフレーク自体が疑われたこともあるが、一緒にとる、牛乳、砂糖、自体が危険因子として疑われている。

家族単位で、クローン病が多くなり勝ち。(同じ食事内容なので)

⑥加工食品

インスタント食品が好き。~食品添加物、保存料、香料 が疑われる。

⑦鶏肉

適切な食材として、鶏肉、七面鳥の肉 が唯一上げられる。~クローン病患者は、平均より多く摂取

⑧乳製品

乳製品を禁止されているグループの方が緩解期を長く保てる人が多い。

バラ結核菌に侵された牛乳が、最も疑われている。

ラクターゼ欠乏はクローン病患者で多い

しかし、牛乳を除いてもあまり変化はない。

⑨カフェイン

危険をほんの少し高める

⑩食物不耐性

ある特定の食物に対する不耐性は、クローン病のいくつかのケースで明白~特定の食品を除いて、良くなった

クローン病はアレルギー反応ではない。

3分の1の患者が、食事の変化に好ましい反応を示す。

クローン病と食物耐性

c39

アレルギーの原因食物(H14・17年度 厚生労働科学研究報告より)

⑪喫煙

喫煙者の割合は平均より高い

シカゴ、デンバーよりロンドンの方がタバコとの関連性が高い

量が多く、期間が長いほど危険度が増す。

平均的喫煙者で、非喫煙者の4倍高い。

再燃したり、重篤になる可能性が高い。

手術になる場合が多い。

⑫避妊薬

経口避妊薬 特に高エストロゲン処方の避妊薬は、この病気になりやすい

ピルは結晶内部壁の毛細血管を傷つける。~40歳以下のピル服用率31%以下  同じ年代の女性のクローン病患者では75%がピルを服用。

ピル~危険性が2倍になる。服用期間が5年以上だと、危険性は8倍になる。 服用をやめて5年以上で、服用していない人と同じになる。

⑬ホルモン置換療法~閉経後のじょせいにへの治療なので、件数が少ない。

⑭便秘~慢性便秘は炎症性腸疾患と過敏性腸症候群にかかりやすい

⑮微生物 1913年ケネディー・ダルズィール博士によてマイコバクテッリウム発見。コローン病に似た症状の牛の体内で。

リファプチンのような薬が効くので、この菌の介在が疑われる(近年の話)

ウイルス説もあるが、まだ、はっきりしない。

「何か、特定の微生物がクローン病を直接引き起こすのではなく、何かが要因を作り、その他の状態がそろったとき、~腸内の問題や免疫系の問題

間違った食生活や生活習慣~引き金を引くに過ぎない。

⑯免疫系異常

細菌が身体を通るときに残していった残渣に、免疫系が異常反応する。~近年の研究

※免疫系自体が異常である、と言う野島説と異なる。

⑰ステロイド剤

短期間で改善するが、連続胃投与された場合緩解期を短くする。~炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎ではステロイド剤は有効(クローン病と異なる点)

⑱遺伝

遺伝因子も関係している

年間10万人に16人は発祥

性差はない。

ユダヤ人は8~13倍多い  ラクターゼが少ない

イスラエルは多い。発展途上国だから

スペイン、ポルトガル、北アフリカのユダヤ人は(セハルディー)は少ない

<例証5>レイチェル~運動もよくやり、果物、野菜もとった。タバコはすわない。遺伝的要因かも。

⑱心理的、感情的な危険因子

情緒不安定~かかりやすい。

感染症、妊娠、月経 も引き金になる。結婚、くじに当たる など喜んでもだめ。

適切な治療法の組み合わせで、症状をうまくコントロール出来る。

<例証6>レナルド~インフルエンザで悪化。ステロイド、抗うつ剤で改善

第3章 徴候と症状(どうやって正体を現すか)

多くは、自覚症状がなく、進行する。 痛み、嘔吐。下痢が当然起こる場合も稀にある。

①ゴク普通に診られる症状

痛み、下痢、低栄養状態 が一般的

その他に

・腹部通~盲腸がある辺り(右下わき腹) 脈打つような痛みではなく、持続的痛み

      狭窄や閉塞の部分に無理やり内容物を押し込む~腹部中央に激痛

・お腹ゴロゴロ~腹鳴~腸が必要以上に内容物を動かそうとする場合

・食欲不振

・吐き気~食欲不振、吐き気は全てビタミン、亜鉛などの希少ミネラル不足によって引き起こされる。

      12指腸がクローン病に侵される場合。

      内視鏡で発見(8%) X線(24%)

       回腸で内容物の流れがゆっくりする。~胃に押し戻す。

・嘔吐

・腹部のしこり

・発熱~いつも現れる状態ではない。

・不快感

・下痢

・その他~・服部膨張 ・おなら ・消化不良 ・胸焼け

・低栄養

・低身長~成長期、もしくはそれ以前に発症した場合

・吸収不良

   ・体重減少 ・子供 発育不良 性的発育不良 ・タンパク質不足  やせる。むくみ ・脂肪吸収できず~油脂性のビタミンA、D排泄される 

   ・熱源の炭水化物が吸収されない。

・ビタミン、ミネラル不足

ビタミンA、D、B12、 葉酸塩、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛 各項目について、不足時の症状が述べられているが、クローン病との関係についての記述はない

・大腸が罹患したら。

小腸と結腸(大腸)療法が罹患することがあるが、結腸だけの場合は稀

潰瘍性大腸炎特別がつかない。

徴候 ・血液、膿、粘液が混じった下痢 、稀に便秘になる場合もある。 ・脈や鼓動が激しくなる。 ・夕方にピークを迎える変動的な発熱

    ・腹部が腫れて、圧痛がある。 ・テネスムス~しぶり腹(便がたまっていないのに、トイレに行きたくなる。)・浮腫(組織に水がたまる。足首、手におこる。

     おすと元に戻るのに数秒かかる。) ・肛門周辺の皮膚の乱れ

最悪の症状を伴った急性の突発的に発祥(食中毒と誤診される場合がある。)

<症例9 ダニエル> 50歳 下痢、引きつり感、圧痛、ステロイド剤、ロペラミドで緩解。

・良くある誤診

 ・食中毒、胃腸炎・潰瘍性大腸炎・急性虫垂炎・癌・腸結核

  関節炎、結膜炎、皮膚の異常 として発症する場合がある。

・用語の定義

 フィステル~ある器官から他の器官につながって、症状が連続していること

 イレオストミー(小腸の場合)とコロストミー(結腸の場合)~腹部の前面に人工的な穴を開けて、便を出す。

 非連続性病変~炎症の部位がスキップしている場合。

第4章 子供と若者

クローン病患者全体の3分の1が21歳以下に発症。12%が15歳以下に発症。

工業地帯の郊外の若年層住人の多い。

1974年 イギリス~10万人中10人の子供に発症。1957年の4倍。アフリカ系カリブ人、インド人、ユダヤ人に多かった。

最近の報告~スウェーデン郊外の若年層で発症率が増大。 1993年~1995年~10万人中2.9人  1996年~1998年~5.4人

アメリカ~炎症成長疾患者の10%(10万人)が18歳以下

若年罹患者~成長、発達が妨げられる。(低栄養)

①子供の場合の病気の現れ方

・成長障害

子供の場合~成長が止まる。 成長は人それぞれ、といって発見が遅れる。発見まで3年かかる。

・体重現象

・性的未成熟

・口腔のクローン病~口腔と肛門に発症するのは子供に多い。

唇が腫れて、潰瘍ができてひび割れする。~日本では少ない。

ステロイド軟膏は効かない。

・肛門ー直腸のクローン病

クローン病患者の95%が手術が必要になる。~日本では発症1年で70%でこれり多くない。

・広汎性の小腸クローン病

小腸に多く発症する~大人

若者では小腸のすべてが罹患する(広汎性)~13%  大人では4%

②成長阻害要因

・特に発熱を伴う炎症もしくは感染

・口腔内の痛みや排便時の疼痛まどを回避するために起こる食欲不振

・下痢、嘔吐、出血などによって栄養分をドンドン失ったり、たんぱく質の不足によって栄養の吸収が低下するという悪循環。

・成長したり止まったりと継続的に成長することが阻害

・成長ホルモン不足

・副腎費ひつホルモン剤やスルファサラジンなどのある種の薬剤の副作用

親が子供を的確に観察すること。

③若年層患者の治療

・目標~一般的に成分栄養剤やたんぱく質やカロリーに重点を置いた食事療法

     必要があれば、胃、静脈から栄養補給

・ステロイド剤

骨に悪影響、男子に大

長期連続使用は避ける

・子供のクローン病患者の前途

手術後は再燃しない場合がおおい。 大人では重篤な再燃を繰り返す

親が過保護にならないこと

子供の独立心を養うこと

・専門家の援助

5章  60歳以上の患者

1950年代に50歳以上での発生を認められた

10%が50歳以上  女性の比率大

回腸より大腸に現れることが多いので、最近まで炎症性大腸炎との区別がつかなかった。

ファイバーオプチックの内視鏡が開発されて診断が可能になった。~高度の技術が必要

二つのピーク~20~29歳    70~79歳~虚血性大腸炎との区別がつきにくい(大腸内壁に血液を送る血管が詰まる)

                           ~潰瘍や炎症が発生~下痢や出血

若年患者との違い

・強い痛みを訴える人が30%ほどで、少ない

・内芽腫が出来ることは少ない。

・下痢がほとんどない

・回腸が侵されることはほとんどない。

・結腸の下部の内容物の貯蔵庫なる部分が侵されやすい

・若い患者では下腹部の右側が侵されて痛むが、高齢者では40%が下腹部の左が置かされる。

高齢者では痛みを伴わない場合は、医者にかかる人は少ないため、発見が遅れるため、がんの合併症をおこし、手遅れになる場合がある

①高齢者における主症状

・下痢が多いがひどいものではない

・体重減少

・腹部の不調

・発熱は若い人より多い

・直腸からの多量出血が特徴

・肛門周辺が侵されやすいが、ひどくはない

潰瘍が腸壁を貫通してしまい、覆っている粘膜に腹膜炎を起こすことがある。

小腸で急性の腸閉塞を起こす。

②憩室性疾患

60歳以上の患者に30%がおこる。59歳をこえると身体のあらゆる部分と同様に腸壁が弱くなる。この部分が膨れて小さな袋状になったものを「憩室」という。

便がこの中に貯まる~痛みを伴った感染をおこす。

早期発見と治療が必要

中毒性巨大結腸症や穿孔や敗血症のような深刻な合併症を起こす。

③正しい診断~用心すべき点

虚血性大腸炎との違い~多くの場合心臓、血圧、循環器系になんらかの問題をかけている場合が多い。(虚血性大腸炎の場合)

クローン病特有の肉芽腫組織の炎症のしこりはこの病気(虚血性大腸炎)にはおこらない。

④見通し

手術が必要になる場合~42%

早期発見で以前より予後が向上した

生命が危機になる状態の治療も発達してきた~成分栄養療法、中心静脈栄養療法、手術

第6章消化器官以外に現れる症状     

*クローン病患者の約三分の一が病気の経過中に何らかの腸管外の併症を起こすと言われている。たいて
       いの場合、症状は軽く、消化器官の病気が治まれば消えていくものがほとんどであるが、手術が必要な場合もある。

①皮膚の病変~結節性紅斑、多形成紅斑、壊疽性膿皮症、

②関節炎~腰、足首

③貧血~鉄分の栄養不足  回腸の潰瘍部からの出血 

      自己免疫容血性貧血(免疫細胞が赤血球を破壊する~皮膚、粘液、白目が黄色くなる。尿が濃くなる)~何故クローン病でこのことが起こるか
      十分に理解できていない。~クローン病が免疫系の以上によって起こる結果、と推察できないか?(松下)

      低色素性貧血(鉄は十分にあるが、使用されない。)

      疲れ、顔色が悪い、息切れ~症状

④目の異常~深刻ではない。クローン病の人は、症状が現れたらこれまでの治療、生活習慣を見直すべし。

⑤心臓と血管

血管が炎症を起こす。

心脈炎(心臓を覆っている血管の炎症) 心臓の筋肉そのものの炎症もある。

胸の痛み、失神

⑥肝臓と胆嚢

コレステロール胆石~クローン病患者は中年以上で増加する。

脂肪肝~クローン病で多い

短観硬化症~傷ついた組織のために短観が細くなる。

胆管炎

黄疸  発熱

⑦泌尿器系

⑧呼吸器系

肺胞炎

⑨転移性クローン病

おへそ、ふともも、生殖器、肛門

クローン病の組織を生検で見つける

第7章~適切な診断ー検査を通してわかること

便が白っぽくてぶつぶつした感じ~小腸が機能していない

血便~大腸に炎症    小腸で出血の場合~稀だが黒色かタール色の便

便を培養する~どんな細菌がいて、どんな抗生物質が効くか調べる。

クローン病では細菌は多いが、マイコバクテリウム属パラ結核菌は培養が困難

①放射線医学

②バリウム造影

③高位浣腸法~②より進んだ方法。より繊細な像を得る

小腸にアフタ様の潰瘍を見れる。~クローン病の初期

後に大きくなり、腸壁が厚くなる。

敷石像病変

非連続性病変

④バリウム注腸~大腸の観察に適する

⑤CTスキャン~別種のX線 1cmを輪切りにした映像

直腸、肛門付近の下部消化管のクローン病発見に役立つ。

⑥内視鏡~クローン病では2番目に使われる検査方法

直腸を鮮明に見れる。

⑦結腸鏡検査と回結腸鏡検査

ファイバーオプティックス~長くても、曲がっていても見れる。

・赤くなっている部分

・敷石像病変

・潰瘍~アフタ様、縦走潰瘍、蛇行状

・狭窄~細くなっている部分~・晴れ上がっている。・内壁のシコリ ・消化管に硬い繊維質の傷 ・腸の外側の何かが圧迫  を見分ける。

・擬似ポリープ

サンプル採取高い技術と経験を要するので、大都市の限られた病院でしか受けれない。

⑧超音波検査と内視鏡的超音波検査

骨盤の中にあるロウコウや膿傷を「見る」

内科的治療や外科的治療の成果を事前にチェックする

⑨放射性標識化白血球スキャニング

副作用がない、事前用意費用、痛みなし、大腸内視鏡と回腸内視鏡実施が危険なときに行う。

治療の有効性を調べるのにも用いる。

⑩病理検査

・炎症反応~・赤血球沈降速度

        ・白血球の数が増える

        

・貧血

・吸収不良~血液中のミネラルが不足することからわかる。~Mg Fe、Zn

         クローン病で吸収がうまく行かない成分~・ビタミン12

                                  ・葉酸

                                  ・アルブミン(一般にたんぱく質の吸収がよくないので、血液のアルブミンやたんぱく質が低くなっている。)

          吸収不良のための特殊検査~・脂肪  ・炭水化物

・実際の検査では~一つの検査で100%わかるものではない。

Ⅷ 治療法~薬物療法

*欧米では薬物療法が主体だが、日本では栄養療法が主となっている。

  ◇薬物療法
  ◇手術
  ◇食事療法
  ◇心理的なサポート
  ◇ジフェノキシレート~2.5mgの錠剤2錠を3回/1日
  ◇ロペラミドー2mgの錠剤を一日三回服用
  ◇アヘンを含んだ止潟薬、これはごく普通に鎮痛剤として使用されるものですが、特定の管理の行き届いた
   場所で取り扱われています。薬剤師が服用法を指導してくれるでしょう。

  これらはI特的な対痛療法薬にしかなりません。

①ステロイド剤

 クローン柄の中心となる治療法は、ステロイド剤、正瀧には副腎皮質ホルモン剤を用いるものです。
ヒドロコルチゾンというのは、身体がみずから腎臓の隣にある小さな二つの副腎腺で作り出すステロ
イドです。一番よく使われるプレド号ゾロンを初めとして、様々な種類の合成ステロイド剤が薬
としてあります。
 一九五〇年代、ステロイド剤は、まだ原因がまたくわからなかった数々の病気に対して試験的に
使用されました。そのわけのわからない病気の中には潰瘍性大腸炎が含まれていました。潰傷性大陽
炎でステロイド剤が有効に働いたので、クローン病にも試してみる価値加あるとされたわけです。そ
して、きわめて深刻な状態のときにでも、また、慢性的に病気がぐずぐずとくすぶっているときでも、
どちらの場合にも、劇的にすばやく効く薬であることがはっきりしました。

・病気が急性で重症な場合
 生命が危険にさらされているような状況では、大量のブレドニゾロンが直接血管に投与されること
もあります。症状が重篤でなければ、この治療を最高五日まで続けますが、改善されないような場合
は手術という別の手段に頼る時期がきている。
 すべてのステロイド剤には副作用かあり、大量のステロイド剤を長期にわたって用いる場合は、副
作川も深刻なものになってきます。

・病気が急性でかなり重症な場合
 それほど深刻というわけではないものの、食欲不振にともなう発熱や下腹部痛、下痢、また、結膜
炎あるいは紅斑のような自己免疫疾患による症状がいくつか現れているという、より一般的な場合の
ことです。

 この場合もよく効く治療が明らかに必要です。基本的な用法は、五mgのプレドニゾロンを一日に合
計で20mg~60mgを四回に分けて内服し、これを一~二週間続けます。これを徐々に減らし、一日
に10mg~20mgという量を四~六週間続け、さらに少しずつ減らしていって完全に中止します。

・病気が慢性的に活動している場合
 この段階では、症状はそんなにひどくないかあるいは、ほぼ治まっているのだけれども、投薬をや
めるとぶり返すという感じです。症状を抑えるために不特定期間次のような要領でブレドニゾロンを
服用する必要があるでしょう。朝食後10~15天mgを毎日、もしくはうっとうしい副作用が出る危険
性を少なくするために、20~30mgを1日おきに服用します。

・危険性について
ステロイド剤は、あなたを、苦しめている症状からたちどころに解放させるという意味では、とて
もすばらしい薬です。けれども、それには代償をともないます。とても注意をはらわなければなりま
せん。ステロイド剤を使うことになった場合、以下にあげることには十分に気をつけなければなりません。
  

◇感染症。例えばインフルエンサや扁桃炎、膀胱炎、結核などのように真菌類の菌によって引き起こされる
  ものに注意が必要です。ステロイド剤は病気に対する身体の正常な反応を低下させます。
◇水痘や帯状庖疹にかかっている人との接触。ステロイド剤を服用中か中止後三ヵ月経っていない場合は注意しなければなりません。
 もしも、そのような病気にさらされたときは、免疫グロブリン治療と特殊な経過観察をすぐに行わなければならないので、医師に申告してください。
水痘を発症した場合は特別な治療が必要です。
◇最近の手術や、事故での怪我
◇現在治癒しているものも含めた、消化性潰瘍
◇糖尿病、甲状腺の機能低下、腎臓や肝臓の機能障害
◇骨組穀痘
◇緑内障
◇妊娠や授乳
◇深刻な精神疾患
◇ストレスに満ちた生活環境

子供や高齢者では特に注意が必要で、何か新たな症状が出たり、症状に変化が現れたときはすぐに
医師に連絡してください。

・薬物相互作用
 あなたがクローン病であるならば、すでにいろいろな薬を服用しているでしょう。服用している薬がステロイド剤の作用をそこねてはいないでしょうか。
次にあげる薬との相互作用に気をつけて下さい。

◇抗けいれん薬
◇血圧や心臓の薬
◇抗炎症薬、例えば関節炎に対して用いるものなど
◇リファンピシン〔抗生物質の一種〕やほかの結核のための薬
◇抗真菌薬、例えば口腔カンジダ症に対する薬
◇利尿剤
◇糖尿病の薬
◇エリトロマイシン〔抗ダフム陽作図剤」(抗生物質)、アンホテリシン〔抗真菌剤】
◇アスピリンのようなサリチル酸塩
◇エストロゲン、経口避妊薬やホルモン置換療法薬
◇抗凝血薬(血塊予防薬)

・主な副作用
  ◇血圧の上昇、心臓発作を招く危険性あり
  ◇水分の滞留
  ◇骨粗しょう症
  ◇消化性潰瘍
  ◇ムーンフェイス(満月様顔貌)
◇赤ら顔
◇多毛
◇ニキビ
◇体重増加―‐--まるまるとした身体にひょろっとした手足
◇腰痛
◇あざになりやすく治りにくい
◇下腹部、お尻、太ももの伸展線
◇皮膚が薄くなる
◇筋力低下
◇生殖能力低下
◇理由のない気分の落ちこみ~もしくはその反対の多幸症(根拠のない過度の幸福感)
◇子供の場合、成長の遅滞

・投与方法
 上記のような不快な副作用が出る恐れはあるものの、病気に対して有効なステロイド剤を少量用い
るのは試す価倍加あります。午前中や隔日での服用が好ましいと言えます。使用する量を日ごろは最
小限に留めておいて(もしくは、全黙使わず)、病気が活動期に入ったら短期間だけ使うということにす
るのが、もっとも安全でしょう。ステロイドを緩解期の間ずっと服用していても、少量であれば、副
作用が出ないでいられるのかというと、そのような証拠はありません。
使ったり使わなかったりというのがいいのです。
 ステロイド剤を使うと、症状がみごとに一掃されるので、当然、身体にもよくて、病気を治すもの
だと考えるでしょう。ステロイド剤は病気のもととなっているものには何の影響も及ぼしませんが、
ステロイド剤の服用を急に止めてはいけません。ゆっくりと数週間かけて減らしていくものだと肝に銘じてください。

・局所用ステロイド剤
 局所用ステロイド剤というのは、薬が血液に乗って全身にまわるのではなく、病気のある部分にだ
け用いるものを言い、副作用の危険性は激減します。ステロイド剤は局部的にとてもよく効くので、
皮膚の疾患にもよく用いられます。しかしながら、クローン病の場合、病変のある場所が小腸だった
りするので、薬がいきつくのが困難です。
  

◇座薬~直腸に病気があるときは座薬が有効です。
◇浣腸~停留決勝は大腸クローン病の治療に用いられます。しかし、敏感な直腸が剌激に反応してしまっ
   て、薬が効くまで浣腸薬を十分に留めておくことができません。
 泡の.ような状態になった院腸は、腸の申に留まりやすく不快感も少ないのですが、直腸までしか行
きわたりません。
 特殊な形態のプレドニゾロンは浣腸に使われます。しかし、浣腸の場合、たびたび使うと、大量の
ステロイド剤が吸収されることになり、副作用が心配です。
  ◇点滴~点滴、もしくはゆっくりとステロイド剤を直腸に注入することは、小腸下部のクローン病のも
   うひとつの治療方法です。

・ステロイド剤の吸収不良
 ステロイド剤を経口で摂取することにはできうるかぎり完全に薬剤を身体に取り込むことができる
という最大の長所があります。かたや、ステロイド浣腸のような局所ステロイド剤は、副作用の危険
性なしに使用することができますが、製剤が十分に吸収されず、必要とする組織の表面にとどまって
しまいます。この目的に一番かなうのは、ブデゾニド(アメリカよりもイギリスでより使われる)や特殊な形態のプレドニゾロンです。
 フランスでよく使われるベダメソンは非常によく効きますが、吸収がいいため副作用を起こしやすい薬です。

・ステロイド剤への反応~誰にでもステロイド剤が有効であるということはありません。特にクローン病の患者さんはその反応が三つに分かれます。

a,抵抗性~症状に変化なし
b依存~使用直後はきわめてよく反応しますが、薬をやめるとすぐに症状がぶり返します。
c長期反応~望ましい結果です。クローン柄でステロイド剤を使用した患者さんの半数以上がこ
  うした反応をとります。ステロイドの服用をやめても、少なくとも一月は症状が抑えられ、再燃しない。
 反応がいいのは、大腸にだけ病気かおる患者さんと、回腸だけというよりは大腸と回腸に病気がある患者さんです。
 クローン病で用いられるほかの薬物のほとんどが、強力なステロイド剤とその副作用をなくしたり、
すくなくとも服用が少量ですむように、一時的に置き換える目的で使われます。

②サリチル酸塩

・スルフアサラジン(サラゾピリン)
 スルファサラジン(アザルフィジン)新しく開発されたそれに類似した薬はクローン病にもっとも
よく使われるものです。スルファサラジンは一万の要素から成り立っています。ひとつはアスピリン
の仲間である抗炎症作用をもつものて、もうひとつはスルファピリジンという抗菌作用のあるもので
す。もともと慢性関節リウマチの治療に用いられたものでしたが、よい結果を出せませんてした。ナナ・
シュウオーツ博士がもたらした思いがけない発見かありました。下痢もわずらっているリウマチ患者
のおなかの症状が、その薬によってかなり改善され、この発見を医学情報誌に発表しました。
 急性のクローン柄の症状をステロイド剤のようにたちどころに抑えることはできませんが、ちょっ
とした再燃のときや、緩解期の状態を維持させるための療法には効き目があります。炎症を起して

いるところに直接使用すれば、ともかくもステロイド剤のように効果はあるので、浣腸として直腸に
使えばいいわけです。けれども、経口で服用した場合、消化器官で非常に速くよく吸収されてしまい
ますから、回腸の内壁を治療しようと思っても、その時点ではほとんど残っていません。
【用法】
  ◇活動期には二~四錠(それぞれが500mg)を一日四回服用
  ◇緩解額には一日に四錠を服用
 2歳以上の子供に服用させる場合は、体重に応じてもっと少量にします。スルファサラジンは錠剤、
座薬、レモン風味の液体そして浣腸として使用されます。
【注意事項】 絶対的な禁忌事項があるわけではありませんが、患者さんと担当医は新たな症状や説明
のつかない症状には注意をする必要があります。特に、患者さんが高齢だったり、妊娠中の授乳期だっ
たり、腎臓に病気があったりする場合はなおさらです。危険な症状の決め手というのは、人それぞれ
で一概には言えませんが、突然の出血、自然発生的なあざ、のどの痛み、倦怠感などがあります。
こうした症状が現れた患者さんはただちに血液検査を受けて血液の状態が正常かどうか調べる必要があ
ります。異常な血液細胞が形成されると全身の代謝に影響します。このような血液疾患はまれてすが、
危険な反応です。

【相互作用】

ジゴキシンジキタリスから採る強心薬)、葉酸、ラクツロースを服用している患者にに現れる。

スルファラジンを服用中は、これらの薬を併用しないこと。
【副作用」
  ◇食欲減退
  ◇吐き気
  ◇頭痛
  ◇血液疾患(上記参照)
  ◇腎臓障害
  ◇脱毛
  ◇四肢のしびれた感じ
  ◇精子数の減少
 スルファサラジンを服用する人の三分の一が何らかの副作用の影響をうけます。

■メサラジン(ペンタサ)
 この薬はスルファサラジンを形成するスルファピリジンを含んでおらず、副作用は少なく、精手数
を減少させるようなこともありません。もう一つの炎症性腸疾患である潰傷性大腸炎にはたいへんに
有効ですが、同じように大きな効果は小腸型以外のクローン病には期待できません。それでも、クロー
ン病治療に使われるサリ千ル酸塩としてスルファサラジンに替わるもっともポピュラーな薬。

■オルサラジン
 この薬は小腸で放出されないので、大腸型のクローン柄に対して有効です。下痢が六%の割合で見
られますが、その人たちはこの薬を使う前からこういった症状は出ており、その下痢を除いた副作川
が発現することはまれです。さらにいいことは精子に何の害も及ぼさないということです。スルフア
サラジンで受けた障害を改善させるとも言われています。
  

③抗生物質

メトロニダゾール(フラジール)
 メトロニダゾールはもともとクローン病ではない病気に対する薬として開発されましたが、クロー
ン病に対しても有効な場合があることがわかりました。メトロニダゾールは体の奥探く空気のない場
所で生息する嫌気菌のような微生物に対して最も有効な抗生物質です。クローン病は一種の感染症な
のかもしれないという議論がいつもありますから、抗生物質を試してみるのもうなずけます。確かに、
利く人には利きます。けれどもステロイド剤の代わりにしようと思ったら、大量に長期間服用しなけ
ればなりません。この薬は主に膣カンジダ症の治療に使われるのですが、そのときには発現しない副
作用が、長期間服用していると出る危険性があります。

【副作用】  

  ◇吐き気、嘔吐
  ◇□の中に鉄の昧がする
  ◇黒ずんでコケの生じたようになる舌
  ◇四肢のしびれ
  ◇じんましん
 

一日に八〇〇mgi以上という非常に多い量を長期にわたって服用すると、血液中の白血球の数現象
し(白血球減少症)感染に対する低抗力が落ちてしまいます。また癲癇性の発作を引き起こすこともあ
ります。ガンを発症させる危険も増す。体内にいる子供にも悪影響を及ぼします。妊娠していたり、
授乳中だったり、高齢または肝機能障害がある人がメトロニダゾールを用いる場合には特別の注意を
はらうのが賢明でしょう。
 相互作用は、アルコール、リチウム、抗けいれん薬、抗血塊薬との併用で起きることかあります。
 副作用の可能性はおおいにありますが、メトロにダゾールは多くの場合有効で、たいてい無害です。
メトロニダゾールはクロトリスゾールやスルファサラジンよりもクローン病の症状を抑えるのに効果があります。

④免疫抑制剤

1962年ビーン博士は6‐メルカブトブリンをクローン病と潰瘍性大腸炎の両方の治療に取り入
れました。というのは、クローン病においては免疫系異常が起こることがあるという理論かあり
免疫反応を抑えることが病気そのものに有効てはないかとされたからてす。
ビーン博士はその薬が「ちょっとした魔法の薬」であることを発見しましたが、それ以後彼はもっと別の
研究へとのめり込んでしまったのです。1965年、ナイトロジェンマスタード〔毒ガス,悪性腫
瘍の治療薬】が精製されました、非常に有効でばありましたが、毒性もたいへん強いものてした。

■アザチオプリン〔細胞毒・免疫抑制剤」

ビーン博上が使った薬に非常に似通ったアザチプリンは、1966年になってクローン病治療に
導入され、いい結果を出しました。五〇%が完全にステロイド剤のかわりになり、23%も実質的に
はステロイド剤の減少という結果になりました。

【副作用】 

アザチプリンは効果発現までに時開かかかります。患者さんは4~6月試してみ
て初めて、その薬が自分にあっているかどうか知ることができます。
 副作用が現れるのは薬を服用し姑めてから最初の3ヶ月間です。骨髄の血液生成が抑圧され、深刻な
状況に陥る場合かあります。

  ◇ 激しい吐き気、発熱、黄疸
  ◇ひどい腹痛、ときに膜炎をともなうことがある
  ◇下痢、もともとの病気の症状と間違われやすい

 このような不快な副作用はありますが、アザチオプリンはステロイド剤ほど危険な薬ではありませ
んし、一八年間服用しつづけても何の副作用も発現しない患者さんもいます。クローン病が悪化した
り範囲が広がったとき、または、ステロイド剤やほかの薬が合わないときに、試してみる価値はあります。
■シクロスポリン〔臓器移纏持こ拒絶反応防止剤]
 シグロ不ボリンは1984年になってクローン病治療に用いられるようになりました。クローン病患者の場合、小腸で吸収されませんから静脈に注入されます。この薬はステロイド剤が合わない人々
効かない人に使われることかあります。
【副作用】 皮膚の熱感、悪心や嘔吐、震額、歯肉肥厚、血圧上昇傾向などかおります。一般的に使わ
れる抗炎症剤とて相互作用を起こします。
■メトトレキサート〔急性白血病治療薬〕
 メトトレキサートTウマトレックこはクローン病の三分の二の患者さんに有効ですが、危険な薬

ではあります。慢性でステロイド剤が効を奏さなかったり、アザチオプリンも同様に効かなかった場
合にのみ使われます。
【副作用」 脱毛、不妊症、肺臓炎と呼ばれる肺機能障害、消化管障害、白血球数減少などが現れるこ
とがあります。
■インターフェロン
 インターフェロンは時としてクローン病や他の慢性疾患に効くことかあります。大腸につないだ管
を通して注入されます。
 この項でとりあげた後のほうの薬はクローン病においては、医師が苦肉の策として用いるものです。
そのような場合は手術という手段を真剣に考えたほうがいい時期に来ているのかもしれません。

インフリキシマブ(レミケード)
1998年、米食品医薬品局は一般的な治療法にはよい反応を示さない重症のクローン病患者に対
して、この新薬を使用することを認可しました(日本では2002年輸入許可)。クローン病に対して
特殊に認められた最初の薬であり、ロウコウの数を減らすと報告された最初の薬でもあります。
 インフリキシマブは八週間ごとに点滴静注します。この薬はTNF(腫瘍壊死因子)の活動を制限す
ることにより効果を出します。TNFはクローン病にともなう炎症の原因になっていると言われる免疫系から
作られるたんぱく質。(「免疫系」の言語は何だろう?免疫系は現代医学では認められない概念だという
~ワイル。)疫系から作られるタンパク質です。
※特に体内の毒素に反応して、活性化マクロファジーなどで産出され、異常増殖する細胞を破壊する。

インフリキシマブは新薬なので、ある一定の長期間にわたって安全性を確かめる検査がいまだにな
されています。そしてクローン病の数カ月の治療の過程で効果を出すか調べる研究というのも一種類
しかされていません。この研究では、インフリキシマブを治療に用いた患者さんの中で62%(プフ
セボは37%だったのに比べて)が44週後に臨床的な反応を示しました。しかしながらアザチオプリン、
6-メルカプトプリンとインフリキシマブを併用した患者は、44週後に75%が臨床反応を示した。

■副作用
上部呼吸管の感染、頭痛、腹部痛、悪心、発熱、気管支炎、のどの痛み
37人中7人がヒトキラメ抗体を形成

 

魚の油(EPA、DHA)
 

脂肪や油は人間の普段の生活や成長に欠かせないものです。魚の油は特にオメガ3系脂肪酸(多価
不飽和脂肪酸の脂肪で西欧の食生活では不足しがち)の油に富んでいます。オメガ3系脂肪酸は高血圧や動
脈硬化症などの病気にいいとされている、ひまわりの種からとる油のような多価不飽和脂肪酸の脂肪
よりもクローン病には適しています。抗炎症作用もありクローン病の患者さんは試してみる価値はあ
ります。これらはカプセル状または液体状に加工されていて、自然食品のお店にありますし、サプリ
メントとして売られてもいます。
  

治験中の薬

これらには、抗ハンセン病薬のリファブチンや二種類の抗マイコバクテリウム抗生物質のアジスロ
マイシンとクラリスロマイシンがあります。それぞれにたくさんの不快な副作用が発現し、安全性同
様に効力が十分に認められるまで通常では使用が許可されないでしょう(第15章参照)。妊娠中の母親
が摂取したところ、奇形児が生まれたために悪名高くなってしまったサリドマイドに対しても、同様の処置。

Ⅸ 治療法~外科的治療

1、緊急手術

必要性は1%

クローン病が引き起こす合併症がある場合。

①穿孔~小腸や大腸に起こる。

腹膜炎、敗血病

腸の内容物が腹腔へ流出するのを留める

穿孔部分を取り除く

②出血

大腸でおこる

回腸で吸収されるビタミンK不足

結腸切除

肉、全粒シリアル、マメ科植物で鉄分を摂る

③中毒性巨大結腸病~患者の20%に起こる。(日本ではきわめて稀)

結腸麻痺 直径が15cm以上腫れる。 穿孔 大出血、膿傷、敗血病

結腸全摘出は安全

④ガン

回腸のガンは比較的若い人が罹る

大腸のガンは高齢者が罹る

手術がよい

大腸のガンはほかのガンに比べると見通しがよい。

2、緊急でない手術

手術が必要とされる症状

・難治性の症状~良い薬でも、利かない場合

・狭窄によ慢性の閉塞症~ただし、腸の限られた狭い範囲のもの

・ロウ(本来は首の周りにできた腫れ物の意味~松下)~回腸や大腸の炎症を起こした部分がほかの部分につながってしまうこと。

                                ~腸の他の部分へのもの 「大腸ー小腸ロウ」 「大腸ー結腸ロウ」

                                 ~膣 「膣ロウ」

                                ~膀胱「膀胱ロウ」

・膿瘍~膿の塊で、ロウに通じている場合が多い

・出血のよって起きる慢性貧血

・子供の場合には成長、発育、性的成長がうまくゆかない

①術前準備

・栄養状態~クローン病では十分な栄養状態であることが必要。

        必要に応じて栄養状態を高め、腸管を休めるため腸管外で栄養をとる~鎖骨下の静脈から点滴~長く続けるのは大変

・貧血~鉄剤、葉酸、ビタミン12必要

・腹部の準備~腸管内洗浄 抗生物質と浣腸

・抗生物質~メトロニダゾール、ネオマイシン

②罹患部位による手術法

・胃と十二指腸~内膜が炎症で厚くなっておきる閉塞で気づく~嘔吐

・小腸~回腸は最も犯されやすい。回腸手術が最も多い。

・ロウ~身体のある部分から好ましくない他の部分への通路。回腸から大腸へのロウが多い。

・特定部位へのロウ

・狭窄形成術~低脂肪で高たんぱく、乳製品をとらない、ビタミンD、カルシュウムのサプリ でかなり良くなる。

          効果がなく体重減少が続く場合~要手術

・大腸型クローン病

男性に多い。中高年では男女とも

手術の内容

a,大腸のある部分だけ罹患している場合~その部分だけ摘出する価値はあるが(腸に機能を残すことになるので)、

                          長い目で見ると、更なる手術が必要になる場合が多い。~直腸と肛門が全く罹患していない場合に限る

                          30%が更なる手術を必要としない良好な結果になる。

                          35%が再燃に残りを切除しなければならない。~コロストミーまたはイレストミーが行われる。

b,数箇所が罹患している~その部分だけを切除し、直腸と肛門は正常に機能するように温存する。~結腸部分の切除

c,消化管の後半部分を含む大腸全体の切除(直腸と結腸の切除)~人工肛門要

病気の再燃率~約50%

直腸結腸切除~再燃率は10~25%

・肛門ー直腸クローン病(肛門直腸方クローン病)

深い裂溝、ロウ孔、膿瘍が肛門、直腸周辺に現れる。~排便には拷問のような激痛

多くは手術が必要。~肛門にできる狭窄を広げる。拡張薬が再燃を防ぐ。(メトロニダゾールは有効)

・虫垂クローン病

稀。虫垂切除手術。

・再燃と再発

多くの場合手術が必要となる。

中には、定期的に再燃して、手術を繰り返す場合がある。~手術を乗り越えた後、栄養不良が問題となる。

1990年代からの考え方~最小限の切除にする。(多く切除すれば、再燃を防げる、というものではないことがわかった。)

消化管のどの部分にも、罹患部位につながっていなくても、病変は現れる。

再燃予防の薬は絶無。

③中毒性大腸炎

普通のクローン病大腸炎より、致命的な合併症である中毒性巨大結腸症の危険が大なので、より深刻。

■診断基準

・下痢~6回以上/1日

・体重減(10%以上)

・下腹部痛

・心拍数100超/1分

・39℃以上の発熱

・腹部の膨張

・結腸が巨大化(X線)

・白血球が増加、アルブミン値が低くなる。

・直腸結腸切除術~肛門にいたるまで直腸全体切除~エンド・イレオストミー

・結腸部分切除とエンド・イレオストミー~最も一般的。治療にも問題なし。

以前は危険だったが、現在は危険は少ない。~・医師が早期発見に努めるようになった

                             ・患者が手術が避けられないものとして、受けるようになった。

                             ・有効な抗生物質、進んだアフターケアー

栄養面に注意を払う。

感染、免疫異常、遺伝 環境要因に起因する

アフリカ、南ヨーロッパのように気温の高いところよりも、北ヨーロッパ、北アメリカのように、気温の穏やかなところに多い。

禁煙、経口避妊薬、砂糖、ストレスとの関係。

Ⅹ イレオストミーとコロストミー

イレオストミー~小腸の場合~へその右下

コロストミー~結腸の場合~へその左下

アメリカでは100万人以上いる。15000人増加 1年に

①必要となるとき

・緊急事態~・穿孔~クローン病の潰瘍が腸壁をつき抜け、腹腔に腸の内容物がもれた場合~緊急手術が必要

        ・腸閉塞~コロストミーの成功例~1792年

        ・結腸からの大出血~結腸クローン病の場合は珍しくない。

        ・中毒性大腸炎~大腸クローン病が悪化した場合。

        ・中毒性巨大結腸症~最も緊急~結腸が肥大し麻痺した状態

・緊急でないがオストミー(人工肛門などを作る手術)手術が必要な理由。

a,腸のガンなど、危険な合併症を未然に防ぐ~10年以上の長期のクローン病はガンになる可能性は普通の6倍

b,ひどい腹痛が頻繁にある場合

c,子供の成長が止まる可能性がある場合

d,不快な状態が長期継続する場合

e,ロウコウ、膿瘍がある場合

f,肛門からの慢性出血がある場合

クローン病の手術の場合のキーワードは<温存>

②手術を受ける前。

・バリウム浣腸

・超音波~沢山の水を飲む

・CTスキャン

・S状結腸鏡

・大腸内視鏡

・回結腸内視鏡

③手術を受けた後

ストーマ・ケア・ナースと協力して、ストーマーになれる事~基本的なことに慣れるまで~3週間  自信を持って使えるまで~3ヶ月

新しいトイレ習慣は時間と注意を要するが、日常の当たり前のことになる。

④折り合いをつけて楽しく生活するには

・不安~もれることはない。 におうことはない。外見は普通である。泳げるにスポーツもできる。踊れる。セックスも出来る。・うつ状態~手術は自尊心に打撃を与える。

・人間関係、親密な人間関係、セックス

・結婚していたり特定の相手がいる場合

多くの場合性生活が以前と同じ。

57%が変わらない興味、21%が減退、22%がより積極的

手術後肉体的、精神的に回復するのには1年かかる。

・結婚しておらず、特定の恋人もいない場合。

⑤厄介な事態。

・おなかが大きな音で鳴る

・バウチがガスでいっぱいになり、臭う

・バウチからもれる

⑥飲食

・ガス~空気を飲み込まない~禁煙、よく噛む、チューインガムをかまない。

     ガスを多く発生させる食物~炭酸飲料、アルコール、インゲン豆、マメ科植物、キャベツ、ほうれん草、ナッツ、ミルク、乳製品

・不快な臭い~新しい出口から鼻に臭うが、他人には特別強くにおわない。

・ゆるくて回数の多い便通~多くは神経の緊張

・便秘~医者に相談

・変な色の便~普通は心配要らない。閉塞と膿瘍には注意を要する。

⑦いくつかの特殊な状況

・旅行~携帯用バックにストーマーケア用品を入れてゆく。

・スポーツ~ストーマーは弾力があって丈夫。水泳も出来る

・車の運転~手術後1月以後に運転すること

・仕事~重労働は無理。デスクワークでも手術後3ヶ月以降。

XⅠ 予防と治療のための食事

クローン病とうまくやっていけるかは、どのような食事を摂るかにかかっている。

栄養が十分であること

1、即席食品、ジャンクフード、ファーストフード~罹患率が高い

精錬された砂糖、小麦粉を使ったパン、クッキー、ドーナツ、バスタ、ハンバーガー

・砂糖~精製された食品は、細胞が新しく入れ替わるのに(代謝)必要な栄養分が取り除かれている~具体的に何か? ミネラル?(松下)

・脂肪、油脂~動物性飽和脂肪、植物性硬化脂肪、植物性多価不飽和脂肪に注意

         結腸癌が多い~慢性的なクローン病と関係している

          クローン病患者は効率的に脂肪を分解できない~このことが多くの問題を起こす。

          魚の油だけは良い

・食品添加物~人口着色料、香料、保存料、

         経口避妊薬

・食物不耐性

クローン病を発症させる原因として、長く言われる。

セリアック病からの類推~小児でも起こるグルテン過敏性と上部小腸の粘膜萎縮を特徴とする病気。

                下痢、吸収不良、脂肪便、低栄養などの症状を呈する。

全てに当てはまらないが、特定の食物がクローン病を悪化させる。摂らなくなれば緩解期に入る

クローン病と関わる食物に対する過敏症はアレルギーではない。~アレルギーでは微量のアレルゲンに対し症状が出る。

                                        皮膚のパッチテストはアレルギーに反応するが、クローン病における食物不耐性では

                                        反応を調べることは出来ない。

クローン病の場合特定食品のある程度の量がないと反応しないし、反応してもゆっくりである。

日常食物の中に反応するものがある。たんぱく質に起因していると考えられる。~小麦、乳製品、キャベツ類、トウモロコシ類、イースト菌、トマト、かんきつ類、卵

・牛乳ならびに乳製品

n-6系の脂肪が多いので避ける~低脂肪牛乳はどうしても、という場合。

クローン病患者は牛乳に含まれるラクトース、乳糖に過敏。~消化酵素のラクターゼが遺伝的に不足している。

~珍しくないが、クローン病では際立っている。回腸の切開手術後に顕著

しかし、このような栄養価の高い食品をとらないのは間違い。~果たしてそうか?アメリカ人の食文化だから?日本人の摂取程度なら、問題ないのでは?(松下)

牛乳の代用品豆乳。

羊、ヤギの乳が良い場合もある

・小麦

グルテンが悪者。

自然食品店:グルテンを含まない小麦を販売している。~高価

・イースト

・アブラナ属

キャベツをやめて、ほうれん草、レタス、ピーマンにする

生食をやめて、茹でて、細かく刻む。少量にする。

なぜ、アブラナがだめなのだろう?(松下)

・トマト~生がよくないので、料理したものを食べる。

・卵~一日2個程度にする

   ケーキなど他の食品に含まれているので注意すべき

   菜食主義者はビタミンB不足に注意~動物に含まれている

・トウモロコシ類~コンスターチは良いが、水に溶けにくく繊維も多いので、避ける。

コーンフレークがクローン病を発症させる~あながち間違いとは言えない。

食物の不耐性(食物に対する異常反応)~免疫系の混乱を引き起こす。~クローン病

2、成分栄養剤

食品を合成成分まで細かく、更に分子にまで分解したもの~たんぱく質はアミノ酸まで分解

まずく、高価~経鼻で摂取

悪化、再燃させるどのようなたんぱく質もとらない。

10人中8人が緩解期へ

・必要とする理由

a,急激な憎悪への対応

b ステロウド剤が効果ない場合の補助的手段

c,低栄養状態改善

d,手術前の体力改善

d,妊娠

e,青少年期の未発達

f,幼児

・成分栄養剤を2週間から4週間続けた結果

a,急性の場合80~90%で症状が落ち着いた

b,体重の増加~小腸型で顕著。結腸方の場合は変化なし。大腸上部の罹患の場合、再燃が減少

c,血中のアルブミンが増加。たんぱく質不足が改善

d,ヘモグロビン量の増加~貧血の改善

e,赤血球沈降速度の低下~炎症が治まっている

f,腸の浸透圧の低下

【腸の浸透圧】~腸内バクテリアが腸壁の内部まで作用し、深い潰瘍、裂溝、ロウコウを生ずる。

          クローン病の原因の一つに、遺伝的に腸内内壁の粘膜の浸透圧が良すぎる、と言う考えがある。

          病気が活動期にある場合、浸透圧は高い。

・完全静脈栄養法~全ての栄養が静脈へ点滴される。

10人中8人が緩解期へ

腸内細菌に働きかけるある種の食品がないことが、有効の原因。

長期に続けることは困難なので、下痢や下腹部痛のときだけにする。

自分にあった食事療法を見つけること

3、エリミネイション・ダイエット~個々の患者に対して食事からクローン病に悪い食物を取り除くこと

2年ほどの緩解期をえられる

a,除外期

b,再導入期

c,悪い影響を及ぼすものを省いての食習慣の再構築期

・除外の段階

普段食べる物を食べられない

5日水以外摂らせない医師もいるが、栄養が大切なクローン病では、適切ではない。

a,洋ナシとラム肉だけの規定食

動物性たんぱく質と果物か野菜

b,ほんの数種の食品だけによる規定食

禁止食品~アルコール、コーヒー、紅茶、ソーダー、チョコレート、お菓子、あめ、人口甘味料、砂糖を多く含む食品

         酢、ピクルス、香辛料を含むもの、塩辛いもの テイクアウト食品、ソーセージ、パテ、カレー、燻製、ハム、レストランでの食事

c,稀な食品による規定食~ポーポー、キャビア、トリュフ、タピオカ、ザクロ、松果、ヒヨコ豆、ガチョウ、ウサギ、鹿肉、かぼちゃ、かぼちゃの種

除外の段階は3~4週間

摂った食品と症状を日記に書く。

悪い症状を感じたら成分栄養療法に切り替える。

・再導入の段階

それぞれの食品について、2日連続で摂取し、不快反応がないか様子をみる。~頭痛、悪心、めまい、嘔吐

5種類以上あった場合~クローン病とは関係のない食物アレルギーの可能性がある。

取り除くべき食品を特定する

・再構築の段階

低脂肪、高たんぱく、果物、野菜、甘いものを少なく。

良いと思われる食品~全粒パン(食パン、フランスパン)、ジャガイモ(皮をむき茹でる)、玄米(消化がよくないので、好ましくない~なら、なぜここに掲げるのか?(松下)

              ミルク、バターを少々、オートミール、新鮮で加工していない肉、魚(マグロ、サケ)、豆、レンズ豆、豆腐、厚揚げ(湯と通す)

               甘味料の入っていないフルーツジュース、新鮮果物、野菜(繊維が多いので、細かく切る。生はさけ、ゆでっる。

              かぼちゃ、白菜、ごぼう、レンコン、たけのこ、ぜんまい、セロリ、パセリは繊維が多いのでさける。

XⅡ よく食べよう

ビタミン、ミネラルが大切。サプリメントのほうが吸収がよいので、良い

1、クローン病の人が普通の人よりもよく食べなければならない理由

①食欲不振を補う(初期では普通の症状)

②消化管が傷ついている~消化と吸収が悪い

③小腸のはじめ部分で行われる脂肪の消化が中途半端

  回腸では部分的にしか吸収されず、腸の繊細な働きを鈍らせる。

  そのため、全体的に吸収作用そのものが低下する。

  白っぽい、量の多い便はその消化不良の脂肪とその他である

④回腸に炎症や潰瘍が多い

吸収されないのは、たんぱく質、炭水化物、脂肪だけでなく、ミネラル、ビタミンも

⑤でんぷん質の食事(砂糖以外の炭水化物)

回腸につながる空腸がクローン病に罹患すると消化と吸収が減少する。

⑥結腸が罹患すると特にミネラルが大量に失われる。

普通は結腸の吸収がなされる部分で回収されるが、余分な水分に溶け込んでそのまま先に送られる。

⑦急性の場合、嘔吐によって直接栄養分が失われる

⑧下痢も未消化の食べ物がトイレに流される

⑨炎症が活動期にあっては、発熱でエネルギーを失う

⑩タンパク質流質性腸疾患

健康なときでも、代謝にとって古い細胞とともにタンパク質は排出する

炎症では個の過程が活発になり、特に小腸において水分とタンパク質は失われる。

⑪術後

吸収、消化する部分が少なくなる

⑫低栄養状態では、それ自体が消化吸収機能を低下させる。

下痢がひどくなる。

亜鉛不足の原因にもなる

⑬亜鉛不足は味覚障害を起こし、食欲不振になる

⑭精神的な動揺

食欲不振、心配事は消化不良になる。筋肉の緊張はエネルギーを多く消費する。

2、低栄養

・体重の減少・倦怠感・集中力欠如  思考力減退・筋力低下貧血・タンパク質不足・寒気・風邪が治りにくい。傷も治りにくい

ビタミン、ミネラル不足で起こる症状

・口内炎・爪の横の皮膚のひび割れ・口角のひび割れ・皮膚や口の中や目の下の粘液が白っぽくなる。・乾燥肌・青あざになりやすい

・爪の隆起・爪がもろく欠けやすい。・舌のひりつき感・髪の毛が白くなる

3、必要なビタミンを摂取するには何を食べたらよいか

①ビタミンA~レチノール(ビタミンAそのもの)~過剰摂取は不可  βカロチンは植物性、水溶性なのでKO

        参加防止作用がある。がん予防~酵素の活性化(補酵素)(松下)

        βカロチン~ にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、メロン、アプロコット、かぼちゃ

        ビタミンA~レバー、乳製品、卵、サケ、いわし、マグロ、魚の油    

        ※βカロチンは熱分解するが、ビタミンAはしない。

サプリメント~クローン病以外ではビタミンAのサプリメントは不要

        魚の油に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)は炎症を抑えるのでクローン病でよい効果を出している。

②ビタミンD(カルシフェロール)~脂溶性で火に強い。カルシウムや亜鉛の吸収に必要。マグネシウムの必要量を増やす。

        ・イワシ・ニシン、サケ、さば、マーガリン(熱硬化性油なので良くない。)卵、レバー

         太陽光を浴びると皮下で作られる。

サプリメント~魚の油、または魚そのものを食べるのが良い。過剰摂取不可。妊婦は特に注意。

③ビタミンE(トコフェロール)~脂溶性 魚の油、植物にもある。抗酸化作用

                  脂肪の消化、吸収力が衰えているので、多く摂取する必要あり。

                  小麦胚芽。そのたの植物性油脂、全粒パン、シリアル、バター、マーガリン、卵、ブロッコリー

                   加熱、冷却によって変質する

サプリメント~カプセル、錠剤、噛むタイプがある。3-4mgが良いとされるが、不足によるはっきりとした症状は報告がない。

④酸化防止剤~ガン化を予防する~ビタミンA、C、E、βカロチン

⑤ビタミンB1(チアミン)~ビタミンB群は消化に関わる。水溶性。防腐剤でも壊れる。切り刻んだり、摩り下ろして3/4は失われる

全粒パン、小麦胚芽、パスター、米、イースト、牛などの腎臓、レバー、豚肉

胃腸炎を回復させる。食べ過ぎてもOK

サプリメント~タブレットをとれば十分

⑥ビタミン2(リボフラビン)炭水化物、たんぱく質の両方がうまく消化されることに貢献

鉄、ビタミンB6、葉酸の吸収を促進する。

調理では破壊されない。直射日光で破壊される。

一般には過不足は問題にならないが、クローン病の場合は要注意

・牛乳とチーズ。レバー、腎臓、卵、小麦胚芽、ふすま、

サプリメント~毎日びたみんB群のタブレットを飲む。過剰摂取の危険なし。一般には1mg/1日 クローン病の場合は3~4mg/1日

口角が切れたり、舌が赤くなりひりひりする。(ナイアシン、ビタミンC、鉄不足の場合もある)

⑦ビタミン3(ナイアシン、ニコチン酸)

血液循環を活発。そもやけ、生理痛緩和、皮膚を暖かくする、

消火器に潰瘍がある場合、タブレットで摂取

・イースト、ピーナツ、ふすま、全粒穀物、コーヒー、レバー、腎臓、肉、魚

⑧ビタミン6(ピリドキシン)

アミノ酸の代謝に欠かせない。~たんぱく質を最大限活用する仕組みで、クローン病患者は不足している。

経口避妊薬、ホルモン置換療法でエストロゲンを摂ることによって起きる気分の落ち込みに効果を発揮する。

・レバー、腎臓、肉、魚、卵、ジャガイモ、全粒シリアル、バナナ、アボガド、クルミ

⑨ビタミン12(コバラミン)

1948年までに単離されていなかったが、今では注射で補える。

クローン病に貧血は、ビタミン12と対で摂取することによって効果がある葉酸が小腸で吸収されないことによって起こる。

回腸切除で不足する~3ヶ月ごとに注射

・レバー、腎臓、イワシ、牡蠣、肉、卵、チーズ、ミルク

動物からのみ摂取可。菜食主義者は注意。

クローン病の場合、肉を摂らない食事療法は危険。

⑩葉酸、葉酸塩

ビタミン12と供に骨髄で造血作用に作用する。

この2種類のビタミンはDNA形成に携わる。

・葉物野菜、レタス、サトウダイコン、オレンジ、アボカド、全粒パン、ふすま、卵、生のピーナツ

毎日タブレットをとれば問題ない。過剰摂取可

⑪ビタミンC

組織を守る抗酸化剤 かなりの速さで再生を繰り返す消火器の組織を守る。

潰瘍を治す。過剰摂取不可(禁断症状を起こす場合がある)

自然発生的なアザ、貧血、ぶよぶよした歯肉

大規模な調理施設のある病院、公共期間に勤務する人にビタミンC不足が見られることがあるが、新鮮な食材不足が原因

・イチゴ、かんきつ類、ピーマン、サラダ菜(生)、アブラナ属、ジャガイモ、ミルク

調理、熱で壊れる

蓄えることができなにので、毎日とる。

寒いときはタブレットでとる

拮抗作用のある薬~ステロイド剤、アスピリン、テトラサイクリン、インドメタシン、

⑫ビタミンK

血液凝固に不可欠

K1~吸収不良で不足

K2~腸内細菌が変化することによって不足

・ほうれん草などの葉物野菜、カリフラワー、アルファルファ、大腸内で細菌によっても作られる。

血液凝固速度検査値が低い~ビタミンK不足

潰瘍部からの出血。

タブレット、注射でOK

⑬食物繊維

※日本では、食事は低脂肪、低残渣は基本。従って、非水溶性繊維の多い食品(野菜、海藻、きのこ)には厳しい注意。

使用に際しては、やわらかく茹でる、細かく刻む、だし汁だけ使い等。水溶性のペクチンは便の水分量を調節する働きをもち

腸管への刺激もすぅくないので、腸に狭窄がなければ摂取するのが良い、とされる。ペクチンの多い食品=りんご、ばなな、桃。

消化できない全ての部分~ペクチン、セルロース、ヘミセルロース、リグニン

水を吸収する能力に優れている。(自分の重さの15倍の水を吸収する)

便を適度なやわらかさにする。

食欲がないため腸が正常に機能しなかったり、正常な便が出なかったり、下痢になっている場合のクローン病に特に有効。

精錬された加工食品(白パン、ケーキなど)は小腸、大腸の正常な働きを鈍らせる。

低繊維食品~長期的には、憩室の病気、胆石、過敏性結腸を引き起こし、大腸がんの原因となる。

12~32mg/日必要

ふすま、全粒穀類、玄米、乾燥フルーツ(特にプルーン)、皮ごとのジャガイモ、新鮮な生の野菜(バナナ)、サラダ、青物野菜、ナッツ類

過多の場合は消化不良を起こすので注意。

4、ミネラル

①カルシウム

クローン病の子供は不足して、成長に悪い影響

吸収にはビタミンDが必要

チーズ、ミルク、ヨーグルト、骨後と食べる魚、イワシ、缶詰サケ(何で缶詰なの?松下)ピーナツ、アーモンド、ヒヨコ豆、、豆類、卵、

②鉄

下痢、吸収不能で不足。クローン病では最も多く見られる

肉、レバー、イワシなど、卵、全粒シリアル(穀類のこと。松下)、オートミール、エンドウ、豆類、プルーン、レーズン、チョコレート

ビタミンCと供に摂ると吸収がよくなるが、紅茶やコーヒーは吸収を妨げる。

鉄のサプリメントが必要。人によっては腹痛、下痢を起こすが、さまざまなタイプがあるので、適するタイプが見つかる。

③マグネシウム

脳や神経を健全にする。

欠乏すると、気分が落ち込む。動揺、錯乱。

ココア、カシュナッツ、アーモンド、ブラジルナッツ、小エビ、手長えび、大麦、小麦、エンドウ、豆類

サプリでは摂らないほうがよい

④亜鉛

亜鉛欠乏症~1972年に認められた症状~以外に近年のこと。(松下)

下痢、無感動、筋力低下、神経痛、味覚、感覚欠如

牡蠣、イワシ、肉、レバー、全粒穀類、オートミール、ナッツ、エンドウ、豆類

1日15mgとれるタブレットが利用されることがある。

⑤セレン

抗酸化剤。ビタミンEと供に機能。クローン病に有効。詳細はわかっていない

全粒パン(アメリカ産のもの。ヨーロッパ産にはほとんど含まれていない。~それによるヨーロッパの弊害がないのだろうか?もしそうなら、ミネラル全体の量が食物に不足することが現代病の原因とする野島仮説を支持しない事例になる。松下)、ブラジルナッツ、

サプリが有効かわかっていない

⑥フィチン酸、フィチン酸塩

ブラン[麩(ふすま)]には、フィチン酸が含まれている。フィチン酸は鉄、カルシウム、マグネシウムに付着して、これらが吸収されず便として排出される。

全粒パンには、フィチン酸塩の働きを妨げるイーストが入っているので、ミネラルの吸収に効果的。

5、免疫系(現代医学では免疫系を認めていない~ワイル。原語は何かわからないが、免疫細胞のことを指すのだろう。松下)

  総計は体重の2%で脳と同じくらい。

①T細胞

・ヘルパーT細胞~危機を察知し免疫系のスイッチを入れる。

・サプレッサーT細胞~攻撃終了でスイッチを切る

・サイトトキシックT細胞~キラー細胞(ガンにも効果あり)

・「DTH-T細胞」~遅延型反応を司る。クローン病の場合の食品や細菌に対する反応に関連しているかもしれない。

②B細胞(リンパ球)

クローン病で炎症が起こっている部分に集まってくる。

・顆粒性白血球~侵入者を殺して食べる

・マクロファジー~あらゆる細胞、がん細胞も飲み込んでしまう。感染、炎症、腫瘍に忍び寄ってゆく

           撃退機能以外に血液を凝固させたり、細胞修復し直す。

・NK細胞~ウイルスを発見し殺す。(がん細胞を殺す、と言われるが、その記載なし。松下)

B細胞は免疫ブロブリンという化学物質の抗体を作る。免疫ブロブリンGが一般的。

6、免疫系が正常に機能するのに必要なもの

①ミネラル

・カルシウムはマクロファジー、とりわけ顆粒球に必要。マグネシウムと供に機能。Mgは根菜類に多い。

・鉄は感染に抵抗するのに役立つ。集中的に大量に取るのは害あり。

・亜鉛、セレンともに抗酸化剤。亜鉛はT細胞成長に必要。セレンは抗体を作るのに必要。

②ビタミン

・ビタミンAは喉や鼻、性器や泌尿器部分、おなかの炎症が起きやすい場合に有効。

 汗や涙や唾液などの体液に含まれる抗バクテリア酵素である「リゾチーム」を生産するのに必要。

・ビタミンB群、特にビタミン12と葉酸はどんなタイプの炎症も抑える効果がある。~クローン病の潰瘍でもしかり。

・ビタミンCは多くのウイルスの増殖を抑える。T細胞とB白血球の生産を増やす。

7、免疫系の働きを妨げるもの

・ビタミンC摂取過多

・コーヒー、紅茶、その他の刺激物

・アルコール、マリファナ~一番免疫系を阻害する

・徹夜

・慢性的ストレス、イライラや悲観的気分

・気分転換、運動、社交的付き合いの欠如

・親密な人間関係の欠如

・汚染された空気を吸う

クローン病の食事は味気ないものでなく、健全で満足行くもの~「おいしい」は大切

XⅢ あなたにあった献立を作ってみよう

*日本のと著しく異なる。そのまま適用しないで。

・病気の状態は?活動期?回復期?緩解期

・ストーマあるか?

・妊娠しているか

・成長期か?

・特殊なストレスあるか?

緩解期~制癌性の食品~たんぱく質、炭水化物、脂肪が主。ミネラル、ビタミン、食物繊維も摂ること。健康な人よりカロリーを必要とする

    ※典型的な現代栄養学~栄養不足になるから、それを補え、と言う考えか?おそらく間違っている?この本は2007年が初版。原書の初版は書かれていない?

     このような医学(科学)の本は新しいほど価値があるので、原書の書かれた年を明記すべし。著者はナンタラ名誉顧問の称号を持つので、古いタイプの医者らしい?

     それで、このような古臭い栄養学に基づいているのだろう?一種の老害?日本とアメリカとの違い、と役者は言うが、おそらく医者のよる違いであろう。訳者の妻はクローン病と言う

    いきさつから訳したのだろうが、これを読むクローン病患者の身にもなってみるべきだ。このように読む人の健康に関わる本はよほどの注意が訳者に必要だ(松下)。

・心地よい環境で食べる

・時間をかける。良く噛む。風味を楽しむ

・品質の良い食材

1、特別な場合

①妊娠中~レバー、卵(生はダメ)ミネラル、ビタミン豊富なもの。たんぱく質は必要量をとる。活動期の場合は成分栄養食を摂る

②子供や成長期の場合~鼻経での食事が必要となる場合もある。栄養を増やす。ビタミンDとカルシウム たんぱく質。菜食主義者はダメ。ビタミン12は動物食しかない。

                マメ科から十分なたんぱく質を摂れない。

③イレオストミーかコロストミーを受けている場合

  ミネラル、塩分を補う。サプリメントも必要。

イレストミーの場合下痢が合併症として起こるのが一般的なので、ミネラル不足になる。

④下痢

・少量を何度かに分ける

・スパイス、薬味、漬物は不可。刺激のないもの

・極端に熱いもの、冷たいものはダメ

・食事との間に十分な水分を摂る

・たんぱく質、ビタミンB群とCを摂る

⑤避けるもの

・アルコール。濃い紅茶やコーヒー。肉のエキス。揚げ物。生のパン。バタートースト。ソーセージ、ベーコン、豚肉、加工肉、霜降り肉、完熟してない果物、感想フルーツ

2、低刺激食

急性から回復しかかっているときの食事

【目覚めたとき】
 ◇ミルクと砂糖を加えた薄い紅茶
 ◇カリカリに焼いた薄いトースト

【朝食】
 ◇ミルクと果実のピュレを加え水分を少しにした
  粥
 ◇卵、もしくは白身魚を蒸したものひとかけら
 ◇カリカリトースト
 ◇蜂蜜、ジェリー、もしくは精製シロップ

【おやつ】
 ◇乳飲料、バナナ、プレーンクラッカー

【昼食】
 ◇魚、脂肪のない肉か鶏肉、もしくはやわらかい
  チーズ
 ◇裏ごしした野菜一例えばブロッコリーと人参
  -にマッシュポテトを添えて、パスタかカリ
  カリトースト
 ◇ヨーグルト、カッテージチーズ、裏ごし果実を
  添えたライスプディング、りんごを煮たり焼い
  たりしたもの
 ◇うすめた果汁

【おやつ】
 ◇カリカリトースト、もしくは半熟卵か柔らかい
  チーズ、または蜂蜜かジェリーのサンドイッチ
 ◇プレーンクラッカー
 ◇薄い紅茶

【夕食】
 ◇昼食に同じ、もしも飲みたければ食後に薄い
  コーヒー

【夜食】
 ◇少しミルクの入った飲み物
 ◇スライスしたバナナ

3、クローン病の人の一般食~緩解期~高たんぱく、低脂肪
 

 ①肉類、卵、チーズの少なくともいずれかひとつが、メインになる食事。
  そのほかにも、マメ科食品や穀物、豆腐、テンペなどの植物性の食事
  菜食主義者~必須であるビタミンB12が摂取できず、高いカロリーをとることもむずかしいということです。

 ②週に一度か二度は魚を。

 ③エネルギー源となる炭水化物は食事のかさを増やします。

 ④脂肪や油について上記の魚から敢れる油はクローン病に悪くないとされていますが、
  脂肪は控えたほうがいいでしょう。

 ⑤食物繊維はクローン病にとってある意味でたいへん重要だとされる食品です。試行錯誤を繰り返して、ガスが発生しにくいか見つけ出してください。
  ストーマがある場合は特によく調べてください。生や生に近いものも含めて、野菜や果物をたくさん食ぺましよう。全粒パン、パスタ、スパゲッティも取り入れましょう。

 ⑥調理する場合は、電子レンジを使うか、食品を蒸すかあぶるか、アルミフオイルで包んで焼くようにしましょう。

 ⑦ハンバーガー、ランチョンミート、ソーセージ、加エハム、ケーキ、ビスケット、アイスクリーム、ピザなどはたまに食べる程度にしましょう。

 ⑧体重を維持、いえ、増やすように心がけることを忘れないでください。

4、高タンパク 低脂肪の一般食

【目覚めたとき】
 
◇紅茶か果汁

【朝食】
 ◇果汁(好みで)
 ◇生もしくはつぶした果物を添えたシリアル
 ◇卵、サーディン、チーズかハムを一切れ、トマト
 ◇全校パンのトースト、蜂蜜かマーマレードを添えて
 ◇コーヒー、紅茶、または低脂肪のチョコレート飲料
【おやつ】
 ◇上記の飲み物もしくはフルーツ数切れ
【昼食】
 ◇肉、魚、卵かチーズにサラダか二種類の野菜を添えて。それとも
  ベークドポテトか全校パンの野菜サンドイッチ、とサラダもしくは、
 ◇朝食と夕食でタンパク質が摂取できれば全校パンと野菜スープ
 ◇生か裏ごししたくだもの、もしくはヨーグルトやライスプティン
  グと果物を添えた焼きりんご
 ◇ハーブティー、果汁、ミネラルウォーター
 ◇コーヒー、ただし、一日に何杯も飲むのや濃いコーヒーは控えましよう
【おやつ】
 ◇サンドイッチかオーツ麦のケーキ、お餅とチーズ
 ◇新鮮な果物
 ◇上記の飲み物
【夕食】
 ◇スープ(好みで)
 ◇肉、魚、卵、チーズの料理に二種類の野菜を添えて、ジャガイモ、
  玄米、全校ロール、もしくはパスタと共に
 ◇新鮮な果物、チーズ、クッキーかヨーグルト
 ◇グラス一杯のワイン。白が望ましい。
 ◇ハーブティー、コーヒー、紅茶
【夜食】
  ◇少量の温かい飲み物、小腹がすいていたらフルーツ数切れか
  クッキー
  ぐっすりと眠ってさわやかに目覚めることができる程度のものにしましょう。

XⅣ

病気が引き起こす心理的な問題~どのように対処してゆくか

①わざと楽観的に考える~最初のショックから立ち直れる。楽観的になりすぎて必要な治療を拒否しないこと

②悲観的になる~よくない

③怒り~悲観的よりましだが、無駄なエネルギーを使う

④周囲の人に甘える~自己努力が必要

⑤本当の敵~勇気と確固たる決意でクローン病を受け入れる

・大切な人との関係

・周囲の人に貢献すること

・自立する

・新しいことに挑戦する

1、どんなタイプの人がクローン病にかかりやすいか

普通の人より責任感が強い場合が多い

空騒ぎは止め対立をきらい、人との摩擦を避ける人

身体の防衛力を無効にする精神的な重荷を下ろす

2、コミュニケーションの大切さ

・医師から説明されたことを忘れていること

・心配などを恥じていることを表現しない

・治療について聞かない

・内科的に改善されているかを聞かない

専門家でなく友人と話すのは善くない

最初に専門家とごまかさず話すこと

専門家と友人はどちらも必要

3、うつと不安

4、はっきりとした病気としてのうつ病

クローン病によって起こる沈んだ気分とは異なる独立した病気で特別な治療を必要とする。

認知療法~薬を使わず話し合いを通じて治す。~保険が利かない場合が一般的で、高額になる。(アメリカの場合だけかも~松下)

5、不安

コロストミー、イレストミー~身体をその状態に慣れさせる。それ以上に大切なのは、精神そのものの状態に適合させる

引きこもっているときでさえ、周囲に人との関係は生命線である。

ストーマーは体の一部と考え、よりよい生活に移るべき。

善い人間関係を作ること。

XⅤ 研究は続く

①1885年~簡単な検査と治療

②以後50ん年間マイクロバクテリウム発見のために費やされるが、発見できず。

③1989年~DNAを検査で菌を特定しようとしたが、出来ず。

④自己免疫疾患に有効なワクチン開発を目指すが、開発できず。

※アメリカの患者~100万人

⑤有効な薬は開発されているが、副作用がある

⑥ハーモンテイラー教授

マイクロバクテリウム属菌はクローン病によく似たヨーネ病を発症させる

この菌は牛に感染しても発症させない。牛乳を集中的に生産する現代ではある特定の場所にそれらの菌を集めることになるかもしれない。

今日では、微量でも特定できるようになった。

1996年 乳製品のMpthがクローン病の原因かもしれない

飲料水もMpthに感染しているかもしれない

抗マイクロバクテリウム抗生物質が効果があることは確かめられていない

Mpthが一定比率で原因であることは間違いないが、他にも原因がある。

親より兄弟姉妹に多く発症する傾向があることも説明できないでいる。

※日本では、白血球除去療法、顆粒球除去方法、腸内フローラの改善等の研究かなされている。

XⅥ訳者あとがき

1、私とクローン病

2、発病

クローン病と診断がつくまで2年以上

・顔に現れた赤い水泡~ステロイド剤~あざとなって残る

・風邪のような症状(夏風邪) 咳き込む、発熱  薬が効かない

・食欲なし、下痢 貧血 赤から青白い顔に変貌

・医師は消火器のことに着目しなかった

3、入院

腹痛、下痢、お知りの痛みは治らず。(熱は下がった)

1年間休学~白血病として入院  腹痛と下痢は耐え難いものとなっていた。血の権威が主治医

食事は普通食  下腹部はパンパンに腫れ、圧痛がひどい

医師から運動と牛乳を勧められる。~病状悪化~母が病勢退院させる。

復学後病状は悪化し、2度目の休学

大病院はコリゴリ、私立の小病院に入院~髄膜炎を疑う~菌は見つからず~以後さまざまな検査をして、病名も変わった

お尻が痛いので、その恐怖から食事を摂らなくなる~体力低下~立ち上がれなくなり、車椅子

お腹が痛いの、手を切り、暫くお腹の痛みを忘れるようにした。医師に怒られ中止

見舞いに来た人の心無い言葉~「親不幸」「贅沢が出来ていいわね」「親のせいで病気になった」

健康な人の無意識の残酷さが身にしみた

主治医、看護婦は優しく、献身的であった。

4、やっと診断がつく

注超造影(今ではありふれた検査だが、当時は大変であった)

超がソーセージのようにくびれていた~「慢性限局性腸炎」(当時日本ではほとんど例証なし」

内視鏡検査をがんセンターで受ける。

病名がついて、喜んだ。プレトニンを1日16条飲む(今では過多)~症状が治まる~発熱、下痢、痛みも翌日に消える~食欲の回復

プレドニン サラゾピリン

数ヵ月後に退院

5、高校卒業

1997年復学 5年かけて卒業 15年の緩解期

プレドニンの副作用~首から胸元にかけてニキビ

ステロイドアクネ

プレドニンの静脈注射で症状悪化はすぐ直った

6、再燃

夜遅くまで仕事~腹痛、下痢などのさまざまな症状発生~書くと手が震えるほど、体に偏重をきたす。

プレドニンが効かなくなる

37歳で「愛知がんセンター」に再入院~結婚後半年~絶食が主な治療~鎖骨下静脈にカテーテルを挿入して高カロリー点滴(IVH)

成分栄養剤エレンタール摂取~日本では主たる治療法

16年勤めた職場を辞める

2004年7月~腸からの大出血  名古屋大学付属病院 に入院

「ダブルバルーン小腸造影」 回腸末端に4~5cmの潰瘍

体が生命の危険を感じ取ると出血を止めるので、出血で死ぬことはない。

7、さまざまな顔をもつクローン病

8、気になるその後Ⅰ~クローン病についての一つの考察

2007年6月4日PM9時50分~大量出血~特に悪化の症状なし。血液検査で炎症反応はない

「身体が病気を引き受けているうちはまだいい。身体がかかえきれなくなると精神にきてしまう。」

9、気になるその後2~クローン病と付き合う

2007年6月4日~大量出血~腹痛、下痢などがあったが、特に前兆はなかった

2006年夏ころからひどい抑うつ状態でクリニックに罹る

食事制限を守らなかったが、身体的には順調であった。~抑うつ状態でクローン病が隠れていたからではないか

「身体が病気を引き受けてくれているうちはまだいい。身体が抱え切れなくなったら、精神にきてしまう」~どういう意味だろう?(松下)

カプセル内視鏡はクローン病患者に適用されなくなった~狭窄、癒着部分に引っかかったら、手術を要する。

10、気になるその後2~クローン病と付き合う

2007年8月16日

前回はダブルバルーン小腸内視鏡検査を受けたが、出血部位を特定できなかった。

今回は、無理をしてでも小腸全体を見ることに。~ガストログラフィン(造影剤)を使い大腸、小腸全部を見ようと言うもの。

苦しい検査だったが、報われた~小腸末端部に縦走潰瘍が見つかる~新しい治療が開始される

レミケードを試すこと。~潰瘍、ロウ孔、出血に劇的に効く。狭窄があると閉塞を起こすため(手術しかなくなる)、狭窄の有無を事前に確認する必要がある。

免疫力も低下させるので、感染症に罹る恐れがある。従って、ツベルクリンなどの事前検査が必要。

副作用の危険があったが、こうむることもなく、順調に進む。

「とても有意義な検査でした」~医師たちの感想

11、現在の私

退院ご2度3度のレミケード投与も無事終わり、8週間ごとにレミケードを続けるか、免疫抑制剤に変えてゆくか、全身状態を見ながら選択することになる。

現状は平穏。

XⅦ 私の妻はクローン病

成分栄養剤エレンタール~味の素の努力で、飲みやすくなった

クローン病と精神との間に深い関係がある、と確信する

ストレスがクローン病を悪化させる、と言う単純なことではない。

「理不尽」「不誠実「無礼」が病勢に影響する

風邪に気おつけること~増悪のきっかけとなることが多い。

風邪を引いている人はマスクをして下さい。(喉が潤うので本当によい)~周囲の人のためでもある。

<コメント>

はじめて、クローン病に関する本を読んだ。

この病気に超ミネラル水がよく効くことを示すことによって

「超ミネラル水仮説」を立証する有効な例証になることを期待する第一歩として
のことである。

読んでみて、予想以上に大変な病気であることが実感された。

心して取り組むべし、と気持ちを引き締めた。

                             

           

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