「超ミネラル水ショップ」 読書ノート  「がん統計白書2004」[6]

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<日本におけるがん死亡> <癌の部位別「年齢調整死亡率」と「平均死亡年齢」の推移(1)(2)(3)> 

<癌の部位別「年齢調整罹患率推移」と「年代別罹患率推移」> <日本のがん患者の将来推計>

「がん統計白書(罹患/死亡/予後)2004」(1993年、1996年、307P) <ページ6>

3.日本のがん患者の将来推計

①過去三回、1991年に2010年、1999年に2015、2002年に2020年までの推計をした。

②2020年の推計罹患数は男性50万人、女性35万人で、2000年と比較すると、男性で

 1.51倍、女性で1.47倍となった。年齢調整罹患率は、2000年と比較すると、男性で

 0.99倍、女性で1.04倍となった。

4、世界各国のがん死亡の動向

①年齢調整死亡率は「世界標準人口」を使用した10万人あたりの数値である。

②30各国のデータである。そのうち主な非工業国は、ハンガリー、アイスランド、メキシコ、チリと少ない。

③1953年から1997年までのデータである。

④人口の多い国について、年齢調整死亡率の傾向

 ・全ての国で男性の方が高い。

 ・男性では

   多くの国で50年代から増加し、70~80年代をピークに減少し始めている。

   日本はこの間増加し続け、90年代後半にピークを迎え以後わずかに減少し始めた。

   90年代前半に減少し始めたアメリカを90年代後半に追い越した。(ネット情報~がん情報センター)

   人口1億8000万人のメキシコが極端に低く、他の国のほぼ二分の一であるが、50年代の2倍に増加し、ピークを迎えていない。

   人口1000万人のハンガリーは一貫して増加し続け、その増加率も他国より高いく、90年代後半でほぼ他国の1.7倍と抜きん出ている。

   胃がんは全ての国で50年代には高かったが、大幅に減少した。

   日本はチリと並んで一番高いが、他国と比べて減少率が高いわけではない(アメリカは15人から4人に減少した)

   直腸がんをのぞく腸がんは、ほとんどの国で、横ばいか増加傾向にあるが、日本は約5倍と極端に高く、90年代にアメリカを超えた。

   直腸がんは主要国では横ばいか減少傾向にあるが、日本は1.5倍と高く、一貫して減少したアメリカと比較して90年代に2.5倍となっている。

   気管、気管支、肺がんの部位は各国とも数倍に増加したが、日本は約4倍と所要国の中では高く、90年代では各国の平均を超えるようになった。

  ・女性では

   ほとんどの国で減少している。

   日本の減少率は高く、所要国では80年代に一番低くなり、90年代もその傾向が続いている。

   メキシコは増加し続けているが、その幅は小さい。また、低い部類に入るが、極端に低くはない。

   ハンガリーは増加し続けているが、その幅は小さい。90年代後半で一番高くなったが、抜きん出てはいない。

   全ての国で胃がんは男性より低いが、その動向は同じである。

   直腸がんをのぞく腸がんは、ほとんどの国で、横ばいか減少傾向にあるが、日本は約3倍の増加と極端に高く、アメリカに近づきつつある。

   直腸がんは主要国では横ばいか減少傾向にあるが、日本は横ばいで、一貫して減少したアメリカと比較して90年代に2倍となっている。

   気管、気管支、肺がんの部位は各国とも数倍に増加したが、日本は8.4人とまだ低い部類に入っている。

   乳がんは日本が主要国の二分の一以下と一番低いが、増加率は約二倍と高い。ほとんどの国が横ばいかわずかに増加している。

   子宮がんは各国とも大幅に減少した。

   卵巣がんは主要国で横ばいか減少傾向にあるが、日本は約3倍と増加し、90年代には低い部類に入るが、抜きん出て低くはなくなった。

  <コメント>

   日本人が癌でなくなる人が増えている原因は、代替医療の重要性を主張する人は高齢化だけではなく食事をはじめとする

   環境の悪化が主たる原因である、と環境の改善を主張しているように思えます。一方西洋医療を信奉する人は高齢化社会の為とし

   個々人の生活習慣に注意を促すだけのように思えます。

   このことを裏付けるデータはないものかと「2004年癌統計白書」を紐解いてみました。

   以下このデータから考えたことを列記します。

    1、発展途上国のデータがほとんどなく、環境が悪化したとされる先進国と、環境が以前と同じく保たれているとされる

      発展途上国の動向を比較することが出来ませんでした。、日本の都市部と農村部に関するデータを比較することにより、

      この点について明らかに出来ないものかと考えています。

    2、年齢調整罹患率の推移からすると、全部位の4割(男)、3割(女)(1975年)を占めていた胃がんが大きく減少しているにも拘わらず、

      男女共全部位の数値が増加したことは、年齢調整の数値だけに、高齢化だけではなく、環境の悪化がその原因であることを示唆している

      ように思われます。

    3、また、年齢調整罹患率の推移からすると*昔の高齢者より現在の高齢者の方ががんに罹りやすくなっています。昔の高齢者の方が頑強で

      あった、という見方もできますが、環境の悪化で高齢者ほどその影響を受けやすい、と考えるほうが素直に思えます。

        *20年前は昔とはいえないが、20年前から昔を推定すると昔(1950年代以前)はもっと高齢者の罹患率が低かったと思われます。

    4、年齢調整死亡率を見ると、男性が増加しているにも拘わらず女性が低下していることからから、環境のせいにはできない、

      とも読み取れます。[2]との整合性については、推論出来ませんでした。女性の年齢調整罹患率の増加率が低いので、

      治癒率あるいは延命の期間が向上していることがこの数字に表れていることは確かなようです。

    5、胃がんの罹患者、死亡者が減り、腸癌が増えているのは日本人の食事の西洋化(肉食が多い)の為、と思っていましたが

      データ内の全ての国において減少し、かつその減少率もほぼ同じであることは、「食事内容の変化」は大きな要因であるけれども、

      これに限定せず、広く環境の変化の為、と考えたほうが良いように思われます。チリが日本と同じ動向を示していることから、

      なんらかの示唆を得ることが出来ないものかと思えますが、これは私の手に余ります。

    6、今、がん患者にとって、統計数字は何の意味もありませんが、がんを予防するために私たちも大まかな動向を知っておくことは

      大切なことのように思います。

     


<日本におけるがん死亡> <癌の部位別「年齢調整死亡率」と「平均死亡年齢」の推移(1)(2)(3)> 

<癌の部位別「年齢調整罹患率推移」と「年代別罹患率推移」> <日本のがん患者の将来推計>
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