超ミネラル水ショップ 読書ノート 近 藤 誠 著 「がん患者よ、がんと戦うな」 「がん治療総決算」 |
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Ⅰ、「がん患者よ、がんと戦うな」 近 藤 誠 著 (2000年~303P 文庫 1995年2月から10回にわたり、月刊誌「文芸春秋」に連載された。) 1、抗がん剤は効かない 命を縮める 抗がん剤が効くガンの臓器別種類は10%であることを指摘し、無効な抗がん剤治療で亡くなった例を あげています。医師の営利目的や隠蔽体質を批判しています。 2、手術偏重に意義あり 日本では、国際的(欧米的)標準に照らしても手術が多すぎますし、その手術も切らなくても良いところまで 切ってしまう場合が多い。(乳がんにおけるハルステッド手術、覚醒手術等)日本ではガン専門医は 少なく、最初、外科医にかかることが多いことが理由の一つです。がん患者は手術を勧められたら、 セカンドオピニオンを求めるなど、慎重に判断することを勧めています。 3、苦しまずに死ぬために 4、がんを放置したらどうなるか ガンという病気は恐ろしいものだ、という社会通念があるので、がん患者は何らかの治療を受けるため、 がんを放置した例は少ないので、データーとして示すことはできない。昔は診断技術が低かったので、 ″老衰″と診断された中に、がんであった場合も多かったと推察されることや事例をあげて、 場合によっては放置することもがん患者にとって良い選択になる、と指摘しています。 5、放射線治療の功と罪 正しく使われさいすれば、手術よりはるかに利点が多い、と言います。日本の場合手術偏重ですから 手術で手に負えなくなった場合に仕方なく放射線治療科に患者が回される場合が圧倒的に多い。 従って、放射線医師は病院で低く見られ、また、その数も少なく、技術も劣った医師が多い。 外科医がそのまま放射線治療を施す場合も多くある、と指摘しています。 6、現代に生きる七三一部隊 旧満州において人体実験を行った旧陸軍の組織。東大、京大医学部出身者ら約2600人で 構成されていました。その多くは戦後日本の薬学、医学会で重きを成しその影響力は現在も 強く残っています。 (薬害エイズ・薬害肝炎を引き起こした「ミドリ十字(現田辺三菱製薬)」は、この部隊の責任者 石井四郎の片腕、内田良一によって創られた。Wikipedia) 7、がん検診を拒否せよ がん検診で、がん患者の総死亡率が下がった、というデーターはどこにもない、と言います。 最近一般に多くのお誘い情報が流されている乳がん検診のマンモグラフィーについても、 否定的です。医学会ががん検診を進めるのは、その検診行為による収入が目的である。 患者にとり、時間や費用負担が多いばかりでなく、レントゲンによる被爆、内視鏡による医療ミス、 早期発見による恐怖など、利益になることはない、としています。また、がん検診は死に至らない 非転移性のがんも多く発見され、それらも「がん」とみなされ手術される場合もある。 従って、がんの治療成績が数字の上ではあがるので、治療成績の面でほとんど進歩していない 医療技術が向上している、と言う間違った情報を社会に与えることになる、と言います。 8、早期発見理論のまやかし。 がんが恐ろしいのは、転移した場合まず助からないかだ。しかしがんには転移しないがんも 少なからずあるので、このようながんを高感度の検査機器で早期にこれらを発見して、 手術等で治療することは患者に負担ばかり多くて意味がない。 一方、転移するがんは、高感度の機器で発見できない程の発生初期の時点で既に転移 していると考えられるのでその後に発見されても検査自体に意味がない、と指摘しています。 9、患者よがんと戦うな 喫煙はやめるべきだ、と述べた後、丸山ワクチンをはじめ、その他の代替医療を 非証明医療として否定しています。それらは、 ①効果を科学的(実証的)に証明されていないこと ②高価なものがあること ③科学的医療(西洋医療)を受ける機会を逃すことになること ④時間を無駄にすること ⑤副作用のある場合もあること Ⅱ、「がん治療総決算」(2004年 206P)
1、がんは成長速度に関するデータがすくないが。 ①転移がんはゆっくり成長する ②初期がんは成長する場合にも ゆっくり成長する ③初期がんには、大きくならないもの、消えるものもある として、あわてず、怖がらず、対処してほしい、と言っています。 2、免疫療法 ①免疫細胞は自己(生体)ではなく、外部から進入した非自己だけを攻撃できる。がん細胞は 自己そのものだから、がん細胞を攻撃しない。 (多くの書物には免疫細胞はガン細胞を殺す、と指摘していますが?~店長記) ②がん細胞は1個の細胞から分裂して、十数年の長い時間をかけて、発見されるほど増殖する。 ここまで増殖したのは、免疫細胞ががんを治せなかったからである。 ③治療実績が実証されていない。 としています。 (そっけない記述です。実証主義者として、代替医療については手が回らないのかもしれません。店長記) 3、放射線治療について 欧米では放射線治療は初期のがんまで行われてきたが、日本では手術 で手に負えなくなったがんについて、行われてきました。しかし、最近は、 手術に対する警戒感から、最初から放射線治療を望む患者も増えてきました。 しかし、放射線治療医の制度管理をする放射線物理師の数が不足するように なりました。その技量も低い人も見かけられる、と言います。 4、食事療法 がんは遺伝子の損傷で起こるので、食事内容によって、その損傷は起こされる可能性は あるが、それを修復させることは考えられない。痩せ型の人に多いので、 肥満にならない程度にとるのが良い、としています。 (インターネットで「癌情報サービ」を検索してみると、まだ、研究が始まったばかりだが、 と断りつつ、現在判明している食物についてデーターを公表しています。 いくら、実証されていないとはいえ、これは断定のしすぎ。食事療法が効果がない、 と言うことも実証されていないのでは?~店長記) 5、がんにかかったら ①出来るだけ早く落ち着きを取り戻すこと ②「余命何年」と言う医者の言葉を信じるな。 ③「入院してからの説明」は避けよ ④手術は切除する部分を確かめる ⑤セカンド、・オピニオンは病院と診療内科を変えよ。(例えば外科から内科医) 情報収集をしてセカンド・オピニオンをたずねる等していると、すぐ1~2ヶ月が 過ぎますが、がんの成長スピードは速くないので、落ち着いて慎重に行ってください と言っています。 <コメント> 「あなたがガンになったとき、ガン最前線を行く」は専門家を巻き込んだ 一大センセーションを巻き起こしました。それをまとめたのが「がん患者よ がんと戦うな」です。かれの著書は20冊くらいありますが、ここにあげた 6冊を読んでみてもいずれも現在の医学会、治療にたいする挑戦状とも言える 問題提起でした。その彼の大きな目的は「がんという病気を舞台にして、現代医学の 再構築を図ってみたい。(「がん患者よ、がんと戦うな」まえがきより)」 と言うことでした。 「がん患者学」の著者、柳原和子氏は著者を公の場(NHK等)で批判し、 彼女自身の治療で近藤医師の治療への誘いを断ったにも拘わらず、「私が相談する 三人の中の一人」に近藤医師をあげています。どの著書も、専門家に対する批判に 対しては実名を記載するなど無責任なことはしまい、誠実でありたい、と言う著者の気持ちが 伝わってきます。 彼は放射線医療が専門ですが、あくまでも従来の西洋医学を信じて、 代替医療については懐疑的です。(「がん治療の総決算」)安易に代替医療に飛びつく 医師より信用できますし、何より専門知識に基づき平易に書いていますから、 予備知識なしに読むことが出来る「読み応えのある」著書となっています。 著者は現在(2007年12月)58歳か59歳でしょう。「慶応大学病院の講師」です。 10年前にこれらの本を執筆したときに、将来の教授の地位は放棄したのでしょう。 しかし、著者の行ったことは多くの人に影響を与えました。 ①患者に自立的に行動する人が多くなったこと(治療方法の選択、セカンドオピニオン、情報の収集等々) ②乳房温存療法を普及させたこと ③医療過誤など、多くの医療問題について、患者の立場に立って、行動したこと 著者は実証主義を貫いています。もちろんそれで良いと思います。ただ、がんをはじめ 従来の医学では治療できない病気が増加しているのも事実です。従って、実証されていない 治療方法でも探し、それを受けいれる人が多いのでしょう。ヨーロッパではホメオパシーなどの 代替医療は現在でも多くの人々に受け入れられていて、近代医療一辺倒ではありません。 アメリカ国立補完代替医療センターが発足した時は、「どうせ無知な人々がいかがわしい治療に 走っているのだろう、と調査してみると、多くは知的水準の高い人々であった(アンドルー・ワイル)」 と言われていています。そして、今や多大きな予算(100億円~2002年)で運営される研究機関となっています。 著者のような医師こそ、統合医療を推進してほしいものです。
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