超ミネラル水ショップ  読書ノート 河野武平著 「水とガンの深い関係」(2002年 179P) 

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「水とガンの深い関係」(2002年 179P) 河野武平著

1、ガンには地域性がある。

①名水の里の危機

   廃坑、坑口に廃棄された焼却灰はが川に流出

   ガン発生の原因の可能性が高い

  ②危機意識の薄い行政・政治

  ③特定地域にガンが集中する。不法投棄後9年目にガン発生が顕著 

   ガンは都市型の病気である⇒福岡、埼玉、神奈川、兵庫、京都、千葉、奈良、愛知、広島の順

                     政令指定都市は横浜を除きその属する県平均より高い。全国平均より高い

                     大阪市 福岡市 神戸市 広島市 北九州市  仙台市 川崎市 京都市

                     東京都 千葉市 名古屋市、札幌市 横浜市の順

          低い地域   長野県 熊本県 鹿児島県 宮崎県 沖縄県 岩手県 島根県 徳島県 香川県 大分県の順

  ④肝臓ガンは地域格差が最大~大阪、福岡、広島、兵庫、佐賀の順に多い(西日本)

                      少ないのは東北6県

                      大腸がんと肺がんは地域格差が少ない

                      大腸がんは都市地域と秋田、富山、石川など、日本海側に多い(野菜や魚食の多い地域にも多く発生)

                      肺がんは大阪についで多いのは沖縄

  ⑤関東地域でガンが増加    85年と99年比較

                     ガン別 大腸がん 1.85倍、膀胱がん 1.85倍 肺がん 1.83倍 乳がん 1.80倍 肝ガン 1.78倍

                     地域別 埼玉、千葉、神奈川 ではっきりとした増加、東京も増加

                     大阪は横ばい、京都、広島、福岡で減少

                     西日本地域の環境の改善

                     関東地域の人口増加による水質悪化

                     利根川水系地域の増加 千葉 2.18倍 埼玉 2.16倍 東京 1.82倍(全国平均1.78倍)

                     (利根川水系では浄水設備の改善が進行中 多摩川は進行していない~東京都水道局)

  ⑥2020年には現在の1.6倍がガンで死ぬ

                     ガン死亡者数    医療費 

           1987年         20万人   20兆円

           2001年         30万人   30兆円

           2015年         50万人   50兆円  (破綻)

           ガンは地域による  その違いは水質による可能性が高い

2、なぜ人間はガンにかかるか

          高齢化がすすんでいる県はガンの死亡率が低い

          長野県は早くから、減塩など対策に取り組んできた。 老人医療費は全国一低い

  ①環境汚染による影響は長く続く

    トリハロメタンと肝臓がん 陰イオン界面活性剤と乳がん 水田の除草剤のCNPと胆嚢がん  これらは増えている

    稲作が盛んな地域ほど胆のうがんの死亡率が高い  北海道、青森、秋田、新潟、茨城、石川、福井のほか、

    宮城、福井、滋賀でも高い稲作地帯では女性の方が多い(55%は女性)。除草剤は女性の仕事。

   ②ガンをもたらす3つの要因

     身体的要因   環境的要因   食べ物と嗜好品が関係する生活習慣的要因 

3、水の汚染度をどうみるか

   ①何が水を汚しているか

      生活関連廃棄物 (合成洗剤、油、シロアリ駆除などの化学品) 

      工場廃棄物 (多種あり)

      農業      (除草剤、殺虫剤、ゴルフ場農薬 化学肥料、有機肥料、畜産物廃棄、ホルモン剤)

      山林の放置 

      その他     (ダムによる推量低下、鉱山廃水 コンクリート)

   ②水質汚染の指標ーBODと電気伝導率

            BODはトリハロメタン、ダイオキシントリクロロエチレンを検出できない

   ③水の安全基準

   ④水の汚染度と肝臓がん、乳がんの相関関係

      西日本に多い原因~川の水温が高く、夏の渇水期の期間が長い。この時細菌が増えて、塩素の量が増えるため。

      関東地方に乳がんが多いのは、川の水が硬質であり、洗剤の量がおおいため、川の界面活性剤がおおくなる。

4、水源から遠いほど肝臓がんが増える

   ①トリハロメタンとカルシウムイオンと肝臓がんの因果関係

    トリハロメタンが高く(10Kmで3ppb増える)カルシウムイオンが低い(利根川水系以北)地域ほど肝臓がんが多い

    木曽川 淀川、長良川、沖縄は高い

   ②大阪府と肝臓がん

    淀川水系ではなく、自己水源の多い地域ほど死亡率は低い

   ③浄水場から遠い地域、下流ほど肝臓がんが増える。

    大阪府の枚方市の村野浄水場から75Kmの岬町は異常に肝がんが高い(全国平均98年3.4倍 99年2.2倍)

    淀川水系の県別比較  滋賀県、京都府、京都市、大阪府、大阪市の順に低くなる~下流ほど高い

   ④肝臓がん死亡率が2番の福岡

     筑後川水系、遠賀川水系とも水量が少なく、安定していない。カルシウムイオン、マグネシウムイオン濃度が低い。

     自己水源の築穂町、稲築町、、若宮町は全国平均以下、他の地域は以上

   ⑤水質が悪い浄水場の水を飲む若松区で肝臓がん死亡率が異常に高い~全国平均の3倍

   ⑥産業廃棄物の放置で肝がん死亡者数が約2倍

   ⑦東京23区の肝臓がん死亡率は東部に集中~利根川水系、荒川水系か多摩川水系かの違いによる。

     前者の水系の浄水場でも、トリハロメタンなどの水質基準は厚生省の定めた基準以下である。

     基準そのものを見直す必要がある。

   ⑧利根川水系では下流域ほど肝臓がんの死亡者数が多い

   ⑨清流・高梁川の下流域で肝臓がん死亡者数が急増

     古い鉱山があった。(銅、磁鉄鉱、石灰岩)

     環境省にもダム建設前後の水質調査データはない。

   ⑩最上川流域でも下流ほど肝臓がんの死亡者数が多い

   ⑪全国1肝臓がんの死亡率が低い沖縄県

     カルシウムが多い、 トリハロメタンが少ない ただし、腎臓疾患が多い

5、乳がんの多い地域、少ない地域

  ①東京都が全国1、県庁所在地が多い 少ないのは高知県、香川県、島根県、岡山県、福島県

  ②界面活性剤の濃度が高い地域ほど高い~厚生省の基準をクリアーしている~基準を見直すべき

  ③政令指定都市では京都市が1番~原因不明

    一般に、広範囲に見られる同じ病気は、経口的な要因である可能性が高い

  ④乳がんの増加を招く陰イオン界面活性剤

  ⑤ダイオキシンや食生活との関係は?

    ダイオキシンが社会問題のとなった地域では、乳がんが必ず増えている

    大豆の消費が少ない国は乳がんが多い。イソフラボノイドが女性ホルモンと似た働きをする(屋守幸雄京大名誉教授)

    東京の方が高知よりが大豆食品を多くとっているが東京の方が高い~界面活性剤の影響の方が強い?

6、水質汚染によるガンの死亡者1万5000人?

   ①アメリカでも注目されている飲料水の塩素殺菌とガンとの関係

   ②塩素殺菌ですい臓がん、リンパ腫、白血病が増える

7、こうすればガンを防げる

   ①ガンを予防する効果がある野菜や果物を食べる。

     ・デザイナーフーズリスト(1990年アメリカ国立ガン研究所)

     ・植物の抗酸化成分

     ・生より煮たほうが良い。

   ②真空低温調理で抗酸化食を食べる。

   ③コンビにや量販店の惣菜や弁当を避ける。

   ④輸入惣菜を食べない

   ⑤RO-逆浸透膜の純粋装置で有害物質を除去する。

   ⑥トータルミネラルが低い水を飲む。

   ⑦水利権を流域住民のものにする。

   ⑧都市生活者が山林を保全し、水質を良くする。

   ⑨健康な高齢者が多い地域に学ぶ。

⑩近代農業の生産構造を変える。

   ⑪環境に合った生活へ

   ⑫疫学的な調査・研究を進める。

<コメント>

著者は35年間、農業生産者、食品加工会社、流通業者、量販店のコンサルタント業務に従事してきました。

その中で、農業生産者、流通業者、消費者そして、農産物を見てきました。そして、近年にいたり、環境の

悪化が食と健康に与える影響を実感するようになった、と言います。体で実感したことを背景に書かれているので

学者の読み物とは異なる説得力のある内容となっています。しかし、著者の主張は厚生省をはじめとする行政

からは、「無視」あるいは感情的な反発を受けているようです。残念なことです。

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