超ミネラル水ショップ  読書ノート  柳原和子著 「がん患者学Ⅱ」  「百万回の永訣」

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著者が20歳のとき、母ががんで亡くなりました。その遺体の

解剖室の前で「私は将来必ずお母ちゃんと同じ年でおなじがん

になって、全てを記録する。」と誓った、と言います。そして、同じ年(47歳)に同じがん(卵巣がん 厳密には

著者は卵管がん)に罹りました。そして、記録したのが「がん患者学Ⅱ」(初発)「100万回の永訣」(再発)

です。記録、と言うよりノンフィクション作品として面白い(ちょっと不謹慎な言葉ですが)

ので、内容は読まれる方のお楽しみにのために割愛し、ここでは、彼女が受けた

西洋医療と代替医療にかんして、要点を記します。

Ⅰ「がん患者学Ⅱ」     柳原和子著

(1)多くの情報の入手に努力しています。単行本3年間で180冊  専門的文献 

  患者仲間をはじめとする知人との会話。

(2)大学病院で手術、抗がん剤投与を受けます。

(3)代替医療は「効く」と言われるものは全て実行しました。

  ガンの基礎研究者である著者の叔父が執筆した「癌の生態学」を繰り返し読み

  ①叔父との会話

  ②患者仲間との体験談と実際

  ③薬害エイズ患者の実際

 を思いお越し考えた、 と言います。

 担当医師(25歳)に恐る恐る(著書の中の表現は異なる)了解を求めたところ、快諾された、

 と言います。検査数値に異常がでたらやめる、と自ら伝えています。

(4)著者は 抗がん剤投与のために入院した期間を除き、玄米菜食、瞑想と祈り、マラソン 

  マスコミ情報と友人との連絡の最大限の遮断等々、自然人の生活を2年送りました。

(5)その後にこの原稿を執筆し始めています。脱稿は2000年6月です。

Ⅱ「百万回の永訣」

(1)再発後の2003年10月から2005年8月までの闘病記です。

(2)2年間の闘病生活後、著者は実行していた多くの代替医療と養成法をやめたが、宣告を受けた翌日から

   再開しています。しかし、外部との遮断は行わず、自然人のような生活をやめてからの生活をおくっています。

(コメント)

二つの著書は特定の代替医療が効果があった、と言うことは一切記されていないのみならず、ほとんどが西洋医療

との関わりについて書かれています。読者は西洋医療で治った、と言う印象を持ちますが、効果については

語っていません。「がん患者Ⅲ」に代替医療について、著者の思っていることを2ページに渡り語っている所があります。

闘病生活は、再発がいつ起こるかわからない、と言う意味で現在(2007年12月)も続いています。

著者はこの2冊以外に5冊の癌に関係する本を執筆しています。いづれも、赤裸々に、率直に、

やさしく書かれているので、読者は癌について、多くの貴重な情報を得ることができます。

<「癌の生態学」(「がん患者学Ⅱ」より抜粋)>

癌は「新生物」とよばれるように新しく生じた別の生物であり、一口に「胃がん」

と呼ばれても、100人の患者の胃がん細胞は100種類の「新生物」別の生物であり、

人により全て異なる生物である。感染症も宿主の個体差により多少差なる症状を呈するが、

癌はたとえ同じ症状を呈しても、宿主の個体差とガン細胞の個体差との二重の固体の支配を

受けている病気である。

癌の増殖・成長と言うものは、相対的なものであって、どのように悪性と思われるガン細胞でも、

環境の異なる不適の状態のところに一度おかれると、増殖を停止しやがて消えてしまう。

一般に実験動物移植癌は、いわゆる悪性のものが多く、それに比較すると人の癌は

それほど悪性とは言いかねる。(略)にもかかわらず、人癌では自分の体内で移転が多く、

動物移植実験で少ないのはなぜだろうか。それは防御体制の問題であろうと考えられる。

人に癌が発生する時点では、既にその本人の防御体制の崩れがあり、そこに癌が出来れば、

その防御体制の崩れた中でよく成長もし、転移もする。そして益々防御体制が崩れていく。

しかし動物実験移植癌では、健康な動物に癌細胞を移植するために、防御体制が作動して

ガン細胞の成長を抑制し転移を防ごうとする。その中で癌はその壁を破るべく植えられた場所で増殖するが、

転移のほうは防禦体制下にあって抑制されると言う、両者の間に差異があるためであろうと考えられる。

従って、動物実験でも移植される側の健康な動物のからだの一部を損傷しておくと、その部に転移がおこる。

                                                    

<追記>その後再発(再々発)。現在キャンサーフリー。(ネット情服)

<追記2>2008年3月2日逝去。(ネット情報) 合掌(2008年4月18日)

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